[656](投稿)自民党のパーパス

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パーパスは何か
09/26 05:00
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コロナ下にあって経営が好調な企業もある。その一つがソニーグループだ。映画、音楽、ゲームといったエンターテインメント分野を稼げる事業に育て、今春発表した通期の純利益は初めて1兆円を超えた。堅調さはその後も続く▼注目されるのが自社のパーパス、いわゆる社会的存在意義を改めて定義し、企業文化として定着させたことだ。それが業績につながっているとの評価が高い▼吉田憲一郎会長が掲げるパーパスは「世界を感動で満たす」。社員の人生においてソニーは情熱を傾ける対象になりうるのか。その自問への答えとして示したらしい▼一橋大学の名和高司客員教授は著書「パーパス経営」(東洋経済新報社)でパーパスを大和言葉の「志」と訳し、資本主義ならぬ志本主義の重要性を説く。個々の欲望よりも、他者に価値のあることをする信念が問われる時代だという▼パーパスと比して語られるのがミッション(使命)だ。組織内での使命を果たすことは重要だが、上部から与えられる任務という意味合いが強い。ミッションをこなすのに躍起となりパーパスを見失うことは、どんな組織にもありがちだろう▼総裁選まっただ中の自民党のパーパスは何なのか。各候補の主張からは明確に伝わってこない。「政権与党であり続ける」という党のミッションを優先するだけなら、国民に見透かされ、総選挙での支持は広がるまい。2021・9・26(北海道新聞デジタル・コラム「卓上四季」より)



◆◆◆ 伊藤寂調のコメント
 「Google」で「パーパス」を調べると、記事の先頭に出たのが次の文面でした。「パーパス(Purpose)は一般的に「目的」「意図」と訳されますが、ビジネスシーンでは『何のためにこの会社があるのか』という、組織や企業の『存在意義』を意味します。 その核心は『WHY』、すなわち『なぜそれをやっているのか』というシンプルな本質であり、事業の原点・根拠になる部分だと言えるでしょう」という解説でした。「卓上四季」のコラムでも詳しく解説されていますが、「総裁選まっただ中の自民党のパーパスは何なのか。各候補の主張からは明確に伝わってこない。「政権与党であり続ける」という党のミッションを優先するだけなら、国民に見透かされ、総選挙での支持は広がるまい」ということが肝(きも)です。

 しかし、自民党のパーパスは「『政権与党であり続ける』という党のミッションを優先するだけ」ではないかという問いかけですが、残念ながら、それだけでなくそれまでの「もりかけ」や「桜を見る会」や「アベノマスク」や「オリンピックの招致」や「汚染水の海洋投棄」「コロナ対策の遅れ、自宅での『養生』の押し付け=医療逼迫による多くの死亡をだしたこと」など、この間の失政の反省もなく「総裁の代替え作りで失政とすり替えようとする魂胆」が透けて見えてきたことです。誰が総裁になっても政策は「金太郎飴(きんたろうあめ)」です。新味はありません。次の総選挙の方が気になっている議員と党友…たちの蠢(うごめ)きが見えるだけです。
 菅首相がクアッドに参加することを「卒業旅行」と揶揄されても仕方ない無残な1年余の政権でした。安倍政権の「真っ黒な事件の連続」を「灰色に染め上げて知らぬ顔」して、総裁選や総裁選挙などで済ませようとしていることに対して、ネットデモで化けの皮を剝(は)がしていく意思を「大きな声」として発していこうではありませんか!!