[678](投稿)北炭夕張事故と福島第一原発

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ヤマの声
10/16 05:00
その事故には人災の疑いがつきまとった。40年前のきょう発生した北炭夕張新鉱のガス突出事故である。二次災害も発生。鎮火のための注水は坑内に労働者を残したまま行われ、計93人の命が失われた▼新鉱では営業出炭開始後、たびたびガス突出が発生していた。生存者の証言によれば、事故当日も前兆があったにもかかわらず作業が続行され、事故発生後には避難命令すら届かなかったという(「きけ炭鉱(ヤマ)の怒りを」笠原書店)▼圧縮空気を送る救急バルブの不備や訓練を要する救助隊の不足も深刻だった。命からがら脱出した作業員の中には医師の診断も受けられぬまま坑内に逆戻りさせられた人もいた▼背景には合理化の徹底を条件とした政府の融資があった。捜査の過程ではガス抜きボーリングの手抜きも判明しており、安全より採算性を重視したとの批判は的外れとは言えまい▼「対策を立てておれば防ぎ得た」とは当時の政府の事故調査委員会の責任者の言葉である。利潤追求に狂奔する企業の姿は、労働者の犠牲を顧みることのない今日の雇用状況に酷似する▼お父さんは、どうしてすぐあがってこなかったんだろうと思います。ガスをしらべるかかりだから、みんなのことをたすけにいったのだろうと思います。まだこう内でがんばっているかもしれないと思います。父を奪われた児童の作文である。ヤマの無念は晴れただろうか。2021・10・16(北海道新聞 コラム「卓上四季」より)



■■■ 遠山銅太郎のコメント:

●ここに描かれている「40年前のきょう発生した北炭夕張新鉱のガス突出事故」は、2011年に生じた東北大震災と福島第一原発の大惨事に極めて酷似していないだろうか!!大地震による津波に巻き込まれ他界された方々や福島第一原発放射線から避難する過程で他界された方たち。水素爆発・メルトダウンによる強烈な放射能福島第一原発はまき散らしました。広範囲に放射能死の灰がまき散らされたことによって、住まいや農業や漁業を捨てて避難せざるを得なくなった「過酷な歴史」がそっくりだとおもいませんか?

●今、福島から避難した人々への住居費の補助金を打ち切ったりすることは、全く非人道的仕業だと言わざるを得ません。助かった人をもう一度、坑内に戻すことと同じことではないでしょうか!!

放射能の影響は小さな虫や草花や大きに木々に染(し)み込んで、放射線を「レントゲン検査」のような検査をすると放射能が蓄積しているところが白く見えるというドキュメンタリーが放送されていました。

●その福島県の強い放射能が残っている地域に、かつて住んでいた住民を「強制的に」戻らせようとする「家賃の補助金のうちきり政策」です。助かった人、遠くに移住をせざるを得なかった人に対する仕打ちとして、住居費の支援を打ち切るという極悪非道なやり方は、即座に撤回すべきです。

●もちろん、死の灰を含んだ水を海洋に投棄するということもしてはなりません。こんなことを平気でやる自民党・安倍・菅政権とそれを踏襲しようとしている岸田政権に反対の意思を大きな声を上げて行きましょう!!