麻生氏発言にコメどころ反発 衆院選北海道１０区 与野党候補そろって批判
10/29 08:06 更新
[ＰＲ]
道内最大のコメどころである空知管内を抱える衆院選道１０区（空知、留萌管内）で、自民党の麻生太郎副総裁の「温暖化したおかげで北海道のコメがうまくなった」との発言に対し、立憲民主党前職の神谷裕氏（５３）と、公明党前職の稲津久氏（６３）がそろって批判を強めている。有数の激戦区だけに、与野党とも農業関係票の動きを注視している。▼ ２８日、稲津氏の応援で岩見沢市に入った公明党の山口那津男代表は街頭演説で、麻生氏の発言を「冗談じゃない。品種改良を重ね、水や温度を管理してきた農家の努力があってこそだ」と厳しく批判。稲津氏も演説会で「許せない。麻生さんに直接会って撤回をお願いする」と語気を強めた。▼ 「身内」への批判を繰り広げる与党に対し、神谷氏は街頭演説で麻生氏の発言について「これまでの農業者の苦労や努力を全く顧みない姿勢が今日の農政に表れている」と強調。神谷氏は空知農民連合などの支援を受けており、陣営は麻生氏の発言を選挙戦最終盤の追い風としたい考えだ。▼ 麻生氏は２５日、札幌や小樽市での街頭演説で「今は北海道がやたらうまい米をつくるようになった。農家のおかげか、農協の力か。違います。温度が上がったからだ」などと発言した。（斉藤千絵、石川実和）
◆◆◆ 吉名眉鍔（よしなまゆつば）のコメント
「自民党の麻生太郎副総裁の『温暖化したおかげで北海道のコメがうまくなった』」との発言が、全国で放送されたと思います。日ごろから「自民党の麻生太郎副総裁」の言動には、眉をしかめたくなる妄言しか出ないのではと疑ってきましたが、今回も、麻生氏の「温暖化したおかげで北海道のコメがうまくなった」という笑うに笑えない発言がありました。近間では、コロナ禍の中で「お笑いネタ」が少ないと感じていましたが、このような「笑えないネタ」しか出せない自民党とは何ぞやと思った方も多いのではないかと想像しています。▼麻生家の系譜に近いところでは吉田茂がいます。文人たちとの飲み会の様相を丸谷才一が描いていて、「銀座のうわさでは、麻生太郎が一番面白くない『冗談』を飛ばすと、銀座のママたちは異口同音に言っている」と麻生太郎の親戚筋にあたる作家の吉田健一の前で笑いあっている場面を描いています。▼しかし、これは冗談でもなんでもない笑えない発言です。温暖化でコメがうまくなるなら、国内でも南に行くほどコメがうまくなっていて当然だと思うのですが、そのような話は聞いたことがありません。どこでも、品種改良をして、肥料や水や雑草なども含めて考えて管理し続けて、一所懸命に働いて、やっと美味しいお米ができることは農家の皆様だけでなくても、食卓に上がるご飯を食べておられる方ならお分かりのはずだと思います。▼温暖化で「自然に」コメがおいしくなるなら、そのような「楽」はありません。棚田を作り、水を大事にし、温度管理にも気を使い、自然災害からコメだけでなくあらゆる作物を守り…努力の結果、「美味しいお米」ができ、さらには、保存や家庭やお店で米のとぎ方、水の加減、火の加減等々工夫して初めてご飯を頂き味わうと、思わず「美味しいご飯だね」と喜びがあふれてくるのではないでしょうか。▼また、他方では「温暖化対策をする」という発言もしている自民党ですが、これではどこが「温暖化対策」なのでしょうか？どう見ても「温暖化推奨政策」ではないでしょうか？▼自民党麻生太郎副総裁が、堂々と漏らす・ものを考えない発言は自民党の政策として自民党議員選挙にも最悪の影響が及ぶでしょう。▼アベノマスクが倉庫にまだ残っていて、アベノマスクを保管する倉庫代金を来年度も払わなくてはならないということとも根底にはつながりがあると思わざるを得ません。（今年度だけで200億円分のアベノマスクが残り、倉庫代は別だと聞いています。来年の倉庫代金は来年度に支払うと放送されていました）。一事が万事、労働者から取り上げた血税を無駄に使い、まわりまわって「賄賂」になって自分たちに還元する仕組みが絶えない土壌は今後もこの政権下では延々と続いていくと思わざるを得ません。まずいところは黒塗りにして証拠を隠滅する（「赤木氏の自死事件」）このような政権を弾劾し打倒する声を上げていくデモをネット上で広げていきませんか！！
