[973]米がウクライナ戦争に「直接関与」?

 
 日経新聞の国際面に「米は紛争に直接関与」という見出しがあった。3段見出しでそれほど大きくない。ウクライナ戦争への米軍関与をロシア国防省が非難しています。ウクライナ戦争は米軍がウクライナをおし立てた対ロ代理戦争とはいわれていますが、直接関与をしているとなれば 米露戦争です。 
 しかし私はウクライナ戦争を米露戦争といったり米露代理戦争と規定するのはアメリカが戦争で果す機能を本質と見なす誤りだと思います。
 あくまも米欧日の支援を受けたゼレンスキー政権がプーチンの侵略にたいして主導する戦争と捉えないとこの戦争の本質を見誤ると思います。
 ウクライナアメリカから高機動ロケット砲ハイマースの供与を受け、ミサイル発射に際してロシア軍の動向情報を得ているといわれていましたが、2日付の英紙デイリーテレグラフのインタビューでウクライナ軍の高官が「非常に優れた衛星画像を得ている」と明言しました。
 また、ロシア国防省ウクライナ軍は米英から情報から装備までほぼすべての提供を受けていると指摘しており、「バイデン政権に直接の責任がある」と強調しました。
 今ウクライナ戦争は台湾問題にも波及し事実上ロシア·中国対米欧日帝国主義の対立・抗争の白熱点となっているといわざるをえませんが、直接には東の資本主義と西の資本主義の利害に規定されたプーチンのロシアとゼレンスキーのウクライナの対内外の諸政策と動向をとらえなければならないと思います。。
 ウクライナの労働者階級は資本家階級の代表であるゼレンスキー政府による労働法改悪=解雇の自由化と闘うと同時にロシアの侵略に反対する戦いを生命がけで戦っています。私たちはロシア・ウクライナの労働者階級とともに民族をこえて戦争の停止を訴えるときです。