リスキリングとジョブ型雇用が広がっています。日経新聞が813社にアンケートした結果を4日発表しました。
日経のウエブから引用します。
リスキリングでAI人材育成 140社が実施
人的資本の価値最大化
ジョブ型雇用も2割
日本経済新聞がまとめた2022年の「スマートワーク経営調査」で、人工知能(AI)を使いこなせる人材をリスキリング(学び直し)で半年以上かけて育てる主要企業が約140社に達した。高度人材などの職務内容を定める「ジョブ型雇用」も2割が導入する。紛争や感染症が招いた経済秩序の混乱を乗り切るため、スキルや発想に富む人的資本の価値を最大化する経営が広がる。
引用以上
欧米資本主義諸国や国家資本主義中国との国際競争力で大きく水をあけられた日本の企業。政府のバックアップを受けた資本家•経営者は製造業であれサービス業であれ、労働生産性を向上させるために労働手段を技術化(AI化)し労動組織·労働力の技術性を高度化する(リスキリング)ために大童になっています。これから労動者の階層分化と格差が広がります。AI化された労働手段を使いこなすために労動者は心身を擦り減らすことになります。
日経新聞は4日の朝刊の17面から21面に渡って「Smart Work」特集を組んでいます。
変えられる労動者の働き方に焦点を当てて考えてみます。
先に引用した日経記事の「人的資本の価値を最大化する経営」という言葉に端的に示されています。
人的資本とは買い入れた資本としての労働力商品と言ってもいいと思います。人的資本の価値を最大化するとは、労働市場で投じた貨幣資本の価値量を上回る最大の剰余価値を生産過程で生み出すように労働力商品の使用価値を消費することと言っていいでしょう。
それは労働生産性を高度化することによって可能になります。資本家階級はそのためにAIを開発し生産過程に導入しています。
註∶
AIとは人工知能、アーテイフィシャル•インテリジェンス(artificial intelligence)の略。
ウィキペディアによると、AI(エーアイ)とは、「『計算(computation)』という概念と『コンピュータ(computer)』という道具を用いて『知能』を研究する計算機科学(computer science)の一分野」を指す語[1]。「言語の理解や推論、問題解決などの知的行動を人間に代わってコンピューターに行わせる技術」[2]、または、「計算機(コンピュータ)による知的な情報処理システムの設計や実現に関する研究分野」ともされる。
『日本大百科全書(ニッポニカ)』の解説で、情報工学者・通信工学者の佐藤理史は次のように述べている[1]。 「 誤解を恐れず平易にいいかえるならば、「これまで人間にしかできなかった知的な行為(認識、推論、言語運用、創造など)を、どのような手順(アルゴリズム)とどのようなデータ(事前情報や知識)を準備すれば、それを機械的に実行できるか」を研究する分野である[1]。 」
つづく