[1219]非正規雇用労働者約8割賃上げなし

 非正規雇用で働く多くの労働者は賃上げなし、物価高で生活費危機に陥っています。

 私は労働組合は賃上げと同時に物価値上げ反対の闘いにとりくまなければならないと思います。

 3月15日の連合芳野会長の物価値上げ容認発言を撤回しなければいけません。経団連十倉会長が賃上げの原資が足りないところもある、と言ったことにたいして、芳野会長はしっかり価格転嫁してくださいと答えました。

 これは労働運動の指導部が言っていいことではありません。


非正規労働者8割「賃上げなし」 労組調査、正社員と格差


4/3(月) 16:29配信

共同通信
東京・渋谷のスクランブル交差点を行き交う人たち。

 個人加盟の労働組合が集まって賃上げに取り組む「非正規春闘2023実行委員会」は3日までに、非正規労働者を対象としたアンケートの結果を公表した。約500人のうち9割近くが物価上昇に伴う生活苦を訴え、8割近くが賃上げされず予定もないと回答。今春闘で高水準の賃上げが相次ぐ大企業の正社員との待遇格差が際立つ結果となった。

 調査は3月1~7日、インターネットで実施。回答した507人のうち4割以上が大企業に雇われ、約6割は女性。半数以上が時給1200円以下だった。物価上昇で生活が苦しくなったとの回答は「とても」が40.4%、「どちらかと言えば」が48.3%で合わせて9割弱に上った。

共同通信の以上引用

 

 もうひとつ、神戸新聞を引用します。

 中小・非正規賃上げなき春 「待遇差大きすぎ」「これ以上どう頑張れと」 上積み分、物価高に追いつかず 

3/29(水) 7:45配信

 歴史的物価高を受けた2023年春闘は、大手企業が基本給を底上げするベースアップ(ベア)に踏み切るなど、賃上げの広がりが注目された。しかし現実は中小零細を中心に、臨時手当などを含む上積み分が物価に追いつかないケースが大半で、賃上げを見送った事業所も多い。とりわけ苦境に置かれがちな非正規労働者らからは、新型コロナウイルス禍の長期化もあり「生活は厳しくなる一方だ。これ以上どう頑張れというのか…」との切実な嘆きが聞かれる。(谷川直生) 

「職場でクラスター(感染者集団)が発生し、危機的状況だった。一丸となって耐えたが、頑張りに応えてもらえなかった」。神戸市内の高齢者福祉施設で働く男性介護士(50)は、語気を強める。

 約20年勤める施設では、コロナ流行「第8波」で職員は1人を除く全員、入所者は半数以上が感染したが、職員は限られた人数、可能な範囲で食事や排せつの介助などに追われた。 男性や同僚によると、この施設では過去4年間、赤字経営を理由に定期昇給を含めた賃上げは一切なかった。

 今春闘ではコロナ禍の繁忙も訴え、5年分の賃上げを求めたが、実現しなかった。 家庭では専業主婦の妻とともに、小学生の息子2人を育てている。「子どもの食費は削れないから」と、自らの洋服は5年間一度も買っていない。 「経営者は『赤字だから』と言うだけで手を打たない。働き手に対する誠意も感じられない。すぐにでも辞めたいが、家族がいるからそうもいかない」

 播磨地域の市役所で非正規職員として働く女性(56)は「仕事内容は正規と同じなのに、待遇差が大きすぎる。差別ではないか」と訴える。 合併前の町役場時代から長い間、庁舎内で事務を担った。当初はフルタイムだったが、数年前から「職の整理」という名目でパート勤務となった。  現在の月収は手取り11万円ほどで、家賃や光熱費を差し引けば手元には数万円しか残らない。「肉は高いから買わない。趣味に使うお金どころか医療費も削っている。何より先行きが見えないのがつらい」  

 日本郵政グループの正社員や非正規社員でつくる「郵政産業労働者ユニオン」は今月中旬、全国一斉のストライキを実施し、神戸市中央区垂水区の郵便局前で集会を開いた。 同団体によると、日本郵政グループは今年の春闘で、正社員の月額平均4800円のベアを決めたが、全体の約5割を占める非正規社員に対する賃金改定には応じていないという。集まった組合員らは「正社員との格差是正を」などと声を上げた。

以上。

郵便労働者、がんばれ❗️