[1246]ハリウッドで脚本家組合がストライキ

 米ハリウッドの米脚本家組合(WGA)は2日、1万1500人以上のストライキを決行しなお続けられています。

 2007年以来15年ぶりの大規模なストで、賃上げや人工知能(AI)を作品づくりに使わないことを要求しています。ストによって、人気番組や映画の制作が中断しはじめています。

 製作会社は生産性向上のために、雇用したIT労働者にAIを労働手段として映像作品を製作させようとしているのです。映画の製作過程の仕組みが基本的に変えられ、大量の解雇が目論まれるでしょう。

 AIを使って映画や動画をつくっても、モザイクのような作品しかできないでしょうが、動画配信時代の消費者の多くは、安くてそれなりの映像サービスを求めているでしょう。映画制作会社は、AIにインプットされた過去売れた映像の一部分をストーリーになるようにつぎはぎした映像商品を売って利益を出すために先を争うでしょう。

 世間ではAIが労働者の雇用を奪い、映像文化を壊すかのようにいわれていますが、そうではなく、資本家がやるのです。産業革命後、19世紀イギリスの労働者が行ったラッダイト運動(機械うちこわし運動)の悲痛な歴史を想起しなければなりません。

 労働組合は厳しい闘いになると思いますが労働者の団結と連帯が最大の武器です。

 がんばってほしいです。