[1319](寄稿)医療あれこれ(その89)ー1

ペンギンドクターより
その1
 
皆様
 暑いですね。本日も6時前に町内のパトロールを済ませました。4000歩クリアーです。 
 
 女房は一昨日から昨日まで1泊どまりで新潟に行きました。膵がんで亡くなった親友のマンションに、残された6人が集まって、友を偲ぶ会をしたのです。そのすべては、亡くなった親友が準備していました。そのマンション自体は長兄の長男、自分の甥の名義にしてあるのですが、彼は新潟在住ではないので、当分空き家です。したがって生前のうちに新潟在住の彼女たち親友2人にキーを預けてありました。また生前のうちに親友たちへの「形見分け」の品を配布してありました。というのは親族が見た後で分配となると、親族が気まずい思いをするかもしれないという配慮です。通夜・告別式で使った遺影の前で6人は朝1時まで語り明かしたようです。もちろん部屋にある故人の遺影は、故人自身が膵がんの宣告を受けた直後に撮影したものです。
 まことに行き届いたものです。
 女房が留守の間の2日間、私は2人前の野菜たっぷりスペイン風オムレツを作り(三回に分けて食事)、電子レンジ料理のキンピラと小松菜の煮びたし、駅前のパン屋で購入したサンドイッチ(朝のメイン)、夕食のライスは、前日炊いたご飯の一部を冷凍しておいたものでした。さらにレトルトのスープ、3食分のヨーグルトなどで済ませました。そして夕食時は焼酎60㏄、録画しておいた旅番組を見ながらチビチビやりました。いつかはやってくるひとり暮らし、私か女房かは不明ですが、バランスのとれた食事は必要です。今はこの地域でも日替わりの食事を届けてくれますが、自前で準備しておくのも必要でしょう。
 一般的に、奥さんが亡くなると残った男はすぐに後を追う、一方ダンナが亡くなると残った女性はますます元気になると言われていますし、私の患者さんをみても真実です。ただ、必要なことは規則正しい生活をすることだと市民講座でも話しました。朝は定時に新聞を郵便受けに取りに出て、新聞を読むこと、必ず朝食はとること。もちろんペットを飼うこともいいでしょう。動物には食事をあげなければいけませんから自ずから規則正しい生活になります。小さな家庭菜園もいいかもしれません。……などと話したものです。
 しかし、ひとり暮らしになると、近所の人とのコミュニティがあれば別ですが、そうでない場合は、日常の会話がなくなります。これはやはり寂しいことです。うちの女房は、「今あなたが死んだら、誰ともほとんど話すことがなくなる。あなたはまだ週2日の仕事があるから、いいけれど……」などとぶつくさ言っています。どこかで社会とつなることが必要ですが、年を重ねるごとにそれが出来なくなるのは当然です。
 
 さて、本日転送するのは、今問題になっている原発の汚染水排出の問題です。難しい問題で、様々な意見があると思います。私自身の考えはまだ決まっていません。(編集者註:「医療あれこれ その3」で紹介します。)
 さらに添付するのは、最近読んだ本の内容です。私の読書記録は目次と読書直後の感想、さらに1-2カ月後に折り込みを見直しての印象に残ったページとそのメモですから、私自身にわかればいいようにしています。一方、今回のような添付する内容はあくまでも皆さんに内容をわかってもらうためにまとめた形です。時間があったときにまとめる形で時々添付したいと思います。(編集者註:同「その4」で紹介します。)
つづく