[1370]「汚染水」という表現について

 立民・岡田幹事長が 同党一部議員の「汚染水」表現に「口を封じてしまうのは政党としていかがか」と記者会見で述べました。

 9/12(火) のYahoo!ニュースを引用します。

 国会内で定例会見に臨んだ立憲民主党岡田克也幹事長 立憲民主党岡田克也幹事長(70)が12日、国会内での定例会見に出席。同党の一部議員が東京電力福島第1原発の処理水海洋放出をめぐり「汚染水」と表現していることについての受け止めを記者団から問われ「党の重要な役職がある人間は控えるべきだと思います。個人が発言した時にいろんな影響が出ると。党の中に対しても含めてですね、十分考えて行動してもらいたい」としながらも「ただ、口を封じてしまうというのは、私は政党としていかがなものかという風に思っています」と述べた。

 岡田氏は「個々の議員が自分の信念で意見を述べることを封じるような、そういう政党にしたくないと考えています」と強調。党としては「処理水」との見解だが「だからといって個人が、個々の議員が自分の意見を言えなくなる…そういう風にはしたくないのが私の信念です」と、持論を展開した。 処理水や野党間の選挙協力などで、党がまとまっていないとの指摘に「私はこの考えでやっている。個々の議員が勝手なこと言っている…という報道はいかがなものかと思います。じゃあその社では、個々の社員が自由な意見を言えないのか」と反論した。 (よろず~ニュース・杉田 康人)

 

 岡田幹事長は発言した議員の口を封じることによって党内から反発がでることを恐れているのでしょう。「汚染水」発言に反論できないということでもあります。実際、海に流された処理水は、政府•東電が言うようにALPSでトリチウム以外の放射性物質を濾過したものだとしてもトリチウムが残っている水です。それを汚染水と呼ぶのは正しいです。薄めたからといってトリチウムを含んでいることには違いないでしょう。政府は海に流されたトリチウムの動きまでコントロールすることはできません。食物連鎖を通じて濃縮されて細胞を構成する分子に有機結合され、β線を出して近隣細胞を被曝させることになります。この過程はゆっくりと進行します。

 処理水といえば聞こえがいいだけで、政府も東電も「きれいな水」とまでは言い切れません。

 それにしても党内の信念をもった異論を封じるような政党にしたくないという岡田氏の発言は正しいと思います。

 日本共産党など官僚主義がはびこる党には耳が痛いのではないでしょうか。