[1374](寄稿)医療あれこれ(その93)−1

ペンギンドクターより
その1
皆様
 相変らず暑い日が続いています。猛暑日の一歩手前の33-34℃という日々です。夜は二階のエアコンを28℃に設定しています。天井近くが28℃ならベッド付近は26℃という予測です。夜の外気温は23-4度ですので一時よりはちょっぴり涼しくなりました。昼間は屋根の太陽光発電を有効に利用して、二階のエアコンを使い、家を冷やしています。今年は「暑さ寒さも彼岸まで」が通用しそうにありません。コロナ以来、NHKの番組を録画してよく観るのですが、ハワイの山火事、恒常的なカリフォルニアの森林火災、もちろんオーストラリアの巨大山火事など、森林火災の多発が特集されています。地球の温暖化が背景にあります。戦争などしている場合ではないと思うのですが、これからどうなるのでしょうか。
 ウェザーニュースの一時間毎の天気予報を使い、タイミングを見計らいながら連日防犯パトロールを続けています。車に気をつけつつ、道端の雑草(牧野博士は雑草などない、すべての植物には立派な名前があると言っていますが)に目がとまると写真を撮っています。美しい園芸品種の花には目もくれず、雑草の小さな花を探す日々です。放置された空き地で目立つ雑草を一部列挙します。名前を知ると、「お前も頑張っているな」と、いとおしくなるから不思議です。
 メヒシバ(イネ科メヒシバ属)。穂が出ると70cm近くになります。逞しく草取りが大変です。オヒシバとの区別は難しい。エノコログサ(イネ科エノコログサ属)。別名ネコジャラシ。そこら中でよく見かける植物です。ヒメムカシヨモギ(キク科イズハハコ属)。丈が高く2メートル近くなります。北アメリカ原産で別名「テツドウグサ」とも呼ばれます。小さなキクによく似た花をつけます。たくましい植物で、こちらもそこら中に見られます。鉄道草といえば、これから黄色い花をつける「セイタカアワダチソウ(キク科アキノキリンソウ属)」があります。秋に鉄道に乗ってボンヤリと車窓から外を見ていると、線路に沿って至る所に見られました。この植物も北アメリカ原産で、他の植物を枯らす特殊な化学物質を出してはびこるのですが、増えすぎによる自家中毒を起こして「セイタカ」が「セイヒク」つまり全国的にやや数が減りつつあるようです。このセイタカワダチソウは映画化された冨山の作家による「納棺師」(本木雅弘?主演)にも登場していました。……と言ったところで、私の植物談義は続きますが、このへんでやめておきましょう。
 一つだけ。今日は朝のパトロールで「センニンソウキンポウゲ科センニンソウ属)」を見つけました。つる性植物で空き家の塀に絡みついていました。純白の花が群がって咲いていました。図鑑では「栽培されるクレマチスの仲間だが、有毒植物。花は径2~3cm。花弁に見えるのは4枚の萼(ガク)片で、十字型に平らに開く」とあります。写真を撮り、わが「花ノート」のコレクションに加えました。
つづく