[161](投稿)新型コロナウイルスと原発

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 ウイルスや細菌、カビなどを含む微生物の歴史の時間の長さは、人類の歴史の時間の長さとは比較にならないくらい「歴史の長さ」を有する生物です。相当遅れて地球に出現した人間の歴史は、極微小な時間しか経ていません。人類は、これらの微生物にも何度も悩まされ、今回の新型コロナウイルスによる疫病で、世界中で発病し、死亡者も出ていることで恐れられていることはよくご存じだと思います。 
 コロナに罹患したという噂だけでも「自粛警察」という「世間の目」が、そこで生活している人の家庭を壊す報道もたくさん出ています。このこと自体も大きな問題として深く考えなければなりません。
しかし、微生物は「自然界」で存在していたもので、人の手で作られたものではありません(現在では、遺伝子工学の発展もあり人の手を加えて、良い意味では「ワクチン」なども簡単ではありませんが人工的に作ることもできるようになってきています)。
 これに対して「原発も核の廃棄物=核のごみも、人工的に作られた産物」で、しかも極めてやっかいなことに、この「核のごみ」を抱いている壊れた原発の高レベル放射能は、人工的に消滅させることができないものです。チェルノブイリ原発も「お棺」に入れて、放射能をまき散らさないようにしてきましたが、壊れた原発から出る高レベルの放射線が「お棺」を放射線で崩壊させていく速度がとても速く、現在は、再度「新しいお棺」を作って壊れた原発建屋を厳重に覆う建物を作り、まさに「パンドラの箱」のように「邪悪」を閉じ込めるドーム型の建築物で包み込む作業をしています。
 これも、高レベルの放射線が、そう長い時間をかけずに「破壊」し、また、新しい「ドームの棺」が必要になるでしょう。これを作るのに「ロシア」だけではできないので、世界の専門家がチームを作って何年もかかってようやく作り上げて、建屋を覆うためにレールを引いて、ゆっくりと移動させて、覆う計画になってます(現時点でどこまで進んだか分かりませんが)。
 原発は人工的に作られた産物なので、これから原発を作らなければ、核の廃棄物は新たにはできないものです。できてしまっている核のごみは、消滅させられないと思っても良いと考えています(消滅まで、1~2万年というふうに鈴木知事は言いましたが、どの核の物質を指していったか分かりませんが、水爆の原料となるプルトニュウムの半減期は2万4千年前後です。半減期というのは、放射能を放出する能力が半分になるまでかかる時間をいいます。その半分になるのにもまた2万4千年必要になります。いつになったら消滅するのでしょうか?計算してみてください)。
 そもそも原発の核のごみを「リサイクル」するということができるという発想自体が無理なことだったのです。原発も、「単純な湯沸かし器」であり、沸騰した蒸気でタービンを回して、電気を作る装置で、原理は火力発電と変わりないもので、今では、温排水する「湯沸かし器」となって、「海水温や河川水の温度を上げる装置」になっているのです。全世界の原発が水温(川に温水を放流する場合)を上げ、海に放流すれば海水温を上げて、川や海の水温を上げて気候変動を混乱の渦に巻き込んでいるとも考えられるのです。気候変動を作っているのは石油・石炭だけではないのです。
 核の廃棄物=核のごみに戻ると、ともかくも「廃棄物」処理ができないものだから、地中深く埋める方法しかないというわけですが、日本は自然災害列島です(台風・地震・火山…)。それ等の災害によって、いつ、深くにあるとされる地層が浮き上がり、地表に顔をだし、核の廃棄物も地表に顔を出すことになるのか全く分かりません。自然災害に加えて、人工的災害をこれ以上増やしていくことが良いことでしょうか?