① 核ごみ調査、神恵内村でも浮上＝寿都町に続き２例目―北海道
高レベル放射性廃棄物（核のごみ）の最終処分地選定をめぐり、北海道神恵内村で第１段階に当たる「文献調査」の応募検討に向けた動きが浮上していることが１１日、分かった。応募検討の動きが判明するのは、国が２０１７年に全国の処分適地を示した「科学的特性マップ」公表後、同じ北海道の寿都町に続き全国２カ所目。
村議会によると、地元商工会が８日、村議会に文献調査受け入れに向けた取り組みの促進を求める請願を提出した。請願提出を受け、村議会は１５～１７日の９月定例議会で審議する見通しだ。
村役場で記者会見した高橋昌幸村長は商工会の請願について、「議会の審議に影響があるようなことは現時点では言えない」と述べた。
商工会関係者によると、請願提出を決めた臨時総会で反対意見はほとんど出なかったという。会員男性は「原発に隣接する自治体として、議論の一歩目を踏み出すことは当然だ」と強調した。
神恵内村は北海道西部に位置し、日本海に面している。稼働を停止している北海道電力泊原発が立地する泊村に隣接する自治体。科学マップ上では南部の一部を除き、ほぼ全域が非適性地に分類される。
処分地選定は「文献調査」「概要調査」「精密調査」の全３段階。第１段階の文献調査を受けると国から最大２０億円の交付金が得られる。
［時事通信社]
②神恵内村長「重大な問題」 商工会が応募請願 賛否明言せず （読売新聞からの引用です）
商工会会員の男性は、「原発に隣接する自治体として、議論の一歩目を踏み出すことは当然だ」と発言しています。他の新聞でも大きく採り上げられています。経産省では、疑念を持たれないため、「高レベル放射性廃棄物＝核のごみ」の最終処分選定地に最低でも二ヶ所は手を挙げて欲しいと言っていました。この念願がかなうかもしれません。「核のごみの処分場」は多ければ多いほど、政府にとってはいろいろ意味で「利便性が高い」からです。11日に記者会見した神恵内（かもえない）の高橋昌幸村長は、請願について「これから審議される案件で、賛成も反対もない」と強調する。一方で、核のごみや処分場に対する考え方を問われると、「（泊原子力発電隣接自治体として）他の人たちよりは、考える機会は多かったかもしれない」と述べています。しかし、寿都が手を挙げなければ、埋め立て地としてふさわしい？地層はほとんどないのがこの地です。文献調査に手お上げて欲しいと梶山経産相には、好都合でしょう。
しかし、反面、問題が大きくなりすぎて、泊原発の地層問題まで再燃する可能性もあり、痛し痒（かゆ）しではないかとも想像されます。高橋村長は調査に応じると最大20億円の交付金について「特に考えはない」としつつ、村の財政難に関しては「ずっと悩んでいる」と明かしている。神恵内村は、泊原発がある泊村の隣接地帯として国の「電源立地地域対策交付金」を得ている。村によると、2019年度の交付金は8700万円。ただ、最盛期に5000人を超えた人口は、823人（8月末現在）に減り、道内では番目に少ない。村財政課は「人口減少や基幹産業の漁業の低迷で財政基盤は弱い」と認める。村議の一人は取材に応じ「採択するのか、継続審議するのか、それもまだ決まっていない。請願書の内容も承知していないと」語った。
70代の自営業の男性は「このままの状態では村は衰退していくだけ。受け入れで村が潤えば」と期待。70代女性は「泊原発がすぐ近くにあるのに、さらに核関連の施設を受け入れるのは、恐怖を感じる」と反発した。一方、梶山経産相は11日の閣議後記者会見で、請願について「大変ありがたい。地域での議論を深めていただけるよう、国としても積極的に説明していきたい」と歓迎した。神恵内村の大部分は、処分場候補地としての適性の度合いを色分けした政府の「科学的特性マップ」で「好ましくない」エリアに分類されているが、梶山氏は「（処分場として）好ましい特性が見込まれる地域が地域が一部存在する」と述べ、候補地になりうるとの見解を示した。
③ 寿都町 国招き説明会を 月内に 慎重姿勢から方針転換
高レベル放射性廃棄物（かくのごみ）の最終処分場について、文献調査の受け入れを検討している寿都町は11日、地区別に開催中の住民説明会とは別に、資源エネルギー庁の担当者を招いた説明会を今月中に開催する方針を明らかにした。町は同日、美谷地区で5回目の住民説明会を開催。終了後に取材に応じた片岡春雄町長は「住民には『核』という言葉に対する嫌悪感があり、国も信用されていない。一回、国の説明を入れた方がわかりやすいのかと思う」と話した。片岡町長はこれまで、国関係者による住民への説明については「国から頼まれてやっていると誤解されかねない」として、慎重な姿勢を示してきた。しかし、地区別説明会で反対の声が相続いたことを受け、方針を転換したとみられる。
④ 神恵内核ごみ調査検討請願 村議会 採択の公算大 余りにも拙速の声も 北海道新聞
【神恵内】原発から出る高レベル放射性廃棄物（核のごみ）の最終処分場選定に向けた文献調査について後志管内神恵内村の神恵内村の神恵内商工会が村の応募検討を求めて、村議会（定数8）に提出した請願について、現時点で議長を除き、賛成が過半数となる見通しであることが11日分かった。15日から3日間開かれる定例村議会で請願が採択されれば、村は本格的検討に入るとみられる。
※※※ 骨川筋衛門コメント
色々な新聞や報道では、相次ぐ「高レベル放射性廃棄物＝核のごみ」の処分場に手を挙げる問題に高い関心が集まっていますが、それも当然のことでしょう。悲惨な福島の原発事故は、まだついこの間のことのように思い出されますから。
世界の原発事故の数は、数えきれないくらい多いのです。
ウィキペディアで調べました。下記にそのアドレスをお示しします。
原子力事故の一覧 - Wikipedia
この項目「原子力事故の一覧」は途中まで翻訳されたものです。（原文：de:Liste von Unfällen in kerntechnischen Anlagen） 翻訳作業に協力して下さる方を求めています。ノートページや履歴、翻訳のガイドラインも参照してください。 要約欄への翻訳情報の記入をお忘れなく。
ja.wikipedia.org
スリーマイル島の原発事故、チェルノブイリ原発事故は世界を震撼させました。福島原発事故のときも、米国の指示で米国人は日本から退去するように要請されました。米国の海軍の多数の戦艦が、原発が爆発すると思って、日本の沿岸から離れました。原発事故の爆発が、「原爆・水爆」の度合いではなかったことは誠に幸運としか言いようがない事件でした。
その事故後の高レベル放射性廃棄物・核のごみを地中300メートルに埋め立てようとしていますが、火山列島、地震列島、台風列島、洪水列島の日本のどこに「安全な核のごみの」処分場があるというのでしょうか？福島原発の汚染水の処理でさえまだできていない、逆に増えていくばかりで、海水で薄める案と霧状にして空中散布する案がありますが、放射能をまき散らすという非人間的なことを、人を含めた自然破壊をしていいものでしょうか？それほど厄介なものを原発再稼働でさらに作り出しているという現実を見直さなければならないと思います。
厄介な「核のごみ」は誰も引き受けません。ですから、お金で釣り上げ、騙（だま）すしかないから、手付金だけで20億ものお金が出るという美味しい話になるわけですよね。それも分かっていて、手を挙げる気持ちは分からなくもありません。少子高齢化、人口減少で、財政難になって行き町村がますます「貧困」になって行くのは目に見えています。でも、心の中まで貧困になって行くのはいかがなものでしょうか？いやそれだけではなく、体が放射能に侵されたらどのようになるのかご存じでしょうか？生活的に貧困になっても「命あっての物種」というじゃありませんか！！
放射能を恐れて、村や町を離れる人が増えることもお考えになっていますか？
放射能で種々の癌が発生し、時には、多種類の癌が同時に発生し、心血管系が侵され脳血管障害、心臓病等々になってしまえば、お金は何の価値があるのでしょうか？
読者の皆様はどのようにお考えになりますか？
◆◆◆ 放射能多発性癌作り出す
神様賀恵尾与恵手暮留内（かみさまがめぐみをあたえてくれるうち） 作
小林イッチャッタ 作
◆◆◆ 歌がある思い出すときに歌う歌ボロは着てても心は錦
水寺渓谷（すいぜんじけいこく） 作
◆◆◆ 渓谷は警告のことかと馬鹿が言い
金田一番之介（かねだいちばんのすき） 作
注：「かねだいちばんのすけ」の誤植？汚職？
批評禍 骨川筋衛門
