核ごみ対話の場、寿都で１４日初会合 ＮＵＭＯ 神恵内は１５日軸
（2021・04・02・ 05:00 北海道新聞デジタルより）
【寿都、神恵内】原発から出る高レベル放射性廃棄物（核のごみ）の最終処分場選定に向け、後志管内寿都町で文献調査を進める原子力発電環境整備機構（ＮＵＭＯ）は１日、町民と意見交換する「対話の場」の初会合を１４日に町総合文化センターで開くことを決めた。同じく文献調査中の同管内神恵内村では１５日の開催を軸に調整している。
対話の場には両町村とも、それぞれ約２０人が参加予定。ＮＵＭＯが文献調査期間の約２年間に月１回程度開き、地域住民に進捗（しんちょく）状況を説明し、地域振興策を話し合う。寿都町での初会合では処分事業に対する意見を聞き、対話の場の運営方法などを話し合う見込み。
対話の場は今年１月にも両町村でそれぞれ開かれる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期。ＮＵＭＯは本部がある東京都で３月２１日に緊急事態宣言が解除されたことを受け、同２６日に両町村に地域住民との交流拠点となる現地事務所「交流センター」を開くなど準備を進めていた。（川崎学）
※※※ 真田幸村のコメント：「原発から出る高レベル放射性廃棄物（核のごみ）の最終処分場選定に向け、後志管内寿都町で文献調査を進める原子力発電環境整備機構（ＮＵＭＯ）は１日、町民と意見交換する「対話の場」の初会合を１４日に町総合文化センターで開くことを決めた」そうです。神恵内村でも同じく「対話の場」の初会合を予定しているようです。しかし、「対話の場」にはわずか20人しか呼ばれません。多分、反対意見を持つ人は入れないか、入れてもごく僅（わず）かでしょう。後者の場合、司会に誰が成るのか分かりませんが、「核のゴミ」の受け入れに反対の意見を持つ人には、意見を求めないか、求めても短時間・一回くらいになる可能性があります。菅首相の「ぶら下がり」会見で、首相が普段苦々しく思う質問をする報道機関を避けていることが明白だからです。時によってそのような報道機関の質問を受けることがありますが、苦い質問があった時には、あからさまに拒否します。「対話の場」に入れる人選は、前もって決めているはずです。しかも質問内容も先に出しておくという「国会答弁方式」になると思います。「核のごみ」がいかに危険であるかが知られると、せっかく日本で2ヵ所しかない虎の子の神恵内村（かもえないむら）と寿都町（すっつちょう）を取りこぼしたら、「永遠に」好機はやってこないと思っているからです。地層調査については北大研究者は寿都町の地層は危険だという判断ですが、原子力発電環境整備機構（ＮＵＭＯ）は、そのような「意見・異見」は、無視して、はなから「大丈夫」だというに決まっています。各原発敷地内には、溜まりに溜まった核のゴミがわんさとあるから、早く処分地を決めて、一つでも成功したら、次に続く埋め立て地として「手を挙げてくれる僻地の町村」も出てくれることを願っているからです。
今のところ、核のごみの怖さを知っている自治体は、寿都町と神恵内村の後に続いて手を上げていません。十二分に核のごみの怖さ、福島原発の「メルトダウン・メルトスルー」や福島第一原発事故の放射能が降り注いだ地域の様子をよく見ているからです。止めどなくあふれ出る汚染水の状況を良く知っているからです。お金に目がくらみ、お金を持ってくる町長として次回も町長選で勝つことを願っている片岡町長のお先棒を担ぐ人たち以外は「さめた目で見ている」と思います。
しかし、隣り合わせになっている町村や、離れている町村等は核のごみ持ち込みに「反対声明」を上げています。「風評被害」だけでなく「実害」を恐れているからです。なぜ、原発は人口の少ない僻地に作られるのか？なぜ都会に作られないのか？なぜ地下に埋めようとするのか？少し考えると分かると思います。
お金の問題ではありません。命の問題です。カネと町長という地位にしがみつく片岡町長などでなければ、核ごみ処分場など必要だと思わないからです。NUMOにとってこんな都合の良い人物がいるとは思わなかったでしょう。経産省とその傘下のNUMOと下地を作り、経産相とも片岡町長は打ち合わせ済みで、脚本ができあがっているので、片岡町長は秋の町長選に早くも出馬を決めました。
これから来る人は請け負った大手の建設会社の社員の一部と下請け業者たちです。地元業者も少し潤います。宿屋や飯屋、飲み屋は工事が終わるまでは「繁栄」するかもしれません。そのあとは、核のゴミを監視する職員と時々建物が壊れると手直しする専門業者の社員が来るだけです。放射能漏れや地震で核のゴミが出てきた場合だけ、また、多くの工事をする「原発ジプシー」と呼ばれる各地を転々とする「被ばく引受人」が来ることになります。核のゴミが表に出てこないことを祈ります。
【参考】 ［471］（投稿）泊原発「活断層の可能性否定できない」をご覧ください。泊の地層と寿都町や神恵内村の地層は似ている可能性が大きいと思います。ですから、危険だと思います。
▲▲▲ 決まってた核のごみ捨て経産し（計算し）
▲▲▲ 核のごみ人を減らして増えていく
計算相 火事山権六 作
