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①文書改ざん、国が賠償責任認める 財務局元職員妻「負けた気持ち」
12/15 17:22 更新
 森友学園問題に関する財務省の決裁文書改ざんを苦に自殺した財務省近畿財務局の元職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(50)が、国と同省理財局長だった佐川宣寿元国税庁長官に損害賠償を求めた訴訟の進行協議(非公開)が15日、大阪地裁であり、国が約1億円の賠償請求を受け入れる書面を提出した。国との訴訟は終結し、今後は佐川氏のみを被告として続く見通し。雅子さん側が明らかにした。▼ 雅子さんの代理人弁護士によると、国に賠償を求める訴訟で、訴えがそのまま認められるのは極めて異例。国からの事前の通告はなかった。真相解明を求めていた雅子さんは大阪市内で開いた記者会見で「負けたような気持ちだ」と話した。代理人弁護士は「非公開の協議の場で訴訟を終わらせてしまった。国は隠したい事実があるのではないか」と批判した。▼ 国側は地裁に提出した書面で、赤木さんの自殺原因を「決裁文書改ざんを含め、森友学園案件への対応に忙殺された」と説明した。請求を受け入れた理由は「いたずらに訴訟を長引かせるのは適切ではない」とした。▼ 国側は今年6月、赤木さんが改ざんの経緯をまとめた「赤木ファイル」を雅子さん側に開示。佐川氏の指示をうかがわせる内容があったが、詳細は判然としていない。▼ 佐川氏側も15日、地裁に書面を提出した。国家公務員による損害は国が賠償するため個人は責任を負わないとする最高裁判例を示し「公務員個人が責任を負うことはない」と改めて主張した。▼ 訴状などによると、赤木さんは2017年、佐川氏の命令を受けた上司の改ざん指示に当初抵抗したが、最終的に安倍晋三元首相の妻昭恵氏や政治家に関する記述を削除させられた。うつ病を発症して休職、18年3月に自殺したとしている。(北海道新聞デジタルより)

②改ざん記載なく「がっかり」 赤木さん妻、開示記録で

11/17 21:55
 森友学園に関する財務省の決算文書改ざんで2018年に自殺した近畿財務局の元職員赤木俊夫さん=当時(54)=の公務災害認定の記録を人事院が開示したのを受け、妻雅子さん(50)は17日、大阪市内で記者会見した。「(問題の)一番根っこの改ざんに触れられてなく、がっかりした」と述べた。▼ 雅子さんは人事院が不開示決定を取り消し、記録の内容が明らかになった点は「一歩、進むことができた」と評価。しかし記録には、財務省幹部による改ざんの指示と、赤木さんの自殺を結び付ける記述はなく「夫は自ら改ざんする人間でない。必ず指示されてやってしまったのだと思う」と悔しさをあらわにした。▼ 同席した代理人の生越照幸弁護士は「雅子さんが内容を長期間知ることができなかったのは問題だ。(国による)情報公開制度の運用が恣意的になっている」と批判した。▼ 大阪地裁では、雅子さんが国などに損害賠償を求めた訴訟と、財務省大阪地検特捜部に提出した資料を不開示とした決定の取り消しを求めた訴訟が係争中。雅子さんは「夫がどういった理由で改ざんをしたかを聞きたい」と訴えた。(北海道新聞デジタルより)


★★★ 猿轡犬汚(さるぐつわけんお)の意見
 
 夫である赤木俊夫氏の「自死」は何故起こったのかを追求したい一心で、赤木俊夫氏の妻赤木雅子さんは、裁判に訴えることでその思いを果たそうとしてきましたが、政府の担当者からは、その理由を隠すためほとんど黒塗りにした「改ざん文書」なるものしか提出されませんでした。弁護士と相談しながら、赤木俊夫氏の妻は「賠償」を訴状の表の理由にしながら、「自死」に至る背景を知るための誰もが理解できる行動に出ました。■しかし、国は突如約1億円の賠償請求を受け入れる書面を提出したことにより、「国との訴訟は終結し、今後は佐川氏のみを被告として続く見通し」となった。これに対し、真相を求めていた赤木俊夫氏の妻雅子さんは「大阪市内で開いた記者会見で『負けたような気持ちだ』」と話し、また「代理人弁護士は『非公開の協議の場で訴訟を終わらせてしまった。国は隠したい事実があるのではないか』と批判し」ました。■まさに、この突如の賠償金請求の認諾によって、赤木俊夫氏の「自死」に追い込まれた経緯を隠したことこそ、その裏にどす黒い意図が透けて見えます。森友問題にある学校建設用地確保に手を貸したと想像される安倍元首相が、財務省の佐川氏に問題の文章の改ざんを指示・命令してやらせたとこれまで推定されてきました。このことをさらに強く「証明」し「照明」を当てるに決まっている「お金による解決」策を岸田現首相(その背後霊であり指南役・黒幕の安倍元首相)と政府・自民党は選択しました。これは、いわゆる「もみけし」です。■しかし、これで最終決着がついたわけではありません。赤木俊夫氏の妻雅子さんの「夫がどういった理由で改ざんをしたかを聞きたい」と訴えている事柄が全く示されていず、今後もこの核心点を明らかにする戦いが続くことは明白です。また、全国民も大きく眼(まなこ)を開けて改ざん問題と関連する赤木俊夫氏の自死問題を見つめ、背後にある森友問題のどす黒い核心を追求していかなくてはならないと思います。