[770](投稿)2022年のはじめに思うこと

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 2022年1月6日シドニー・ポアチェが亡くなりました。北海道新聞のコラム<卓上四季>で追悼のエッセイが書かれています。

尊厳の先駆者01/12 05:00
「彼は自分が信じていることが正しいことを知っているの。目指す場所もその理由もね」。1967年の米映画「招かれざる客」で黒人の医師ジョンと婚約した白人の娘ジョーイが母に告げるセリフだ▼米ロサンゼルス・タイムズ紙のコラムニスト、マクナマラさんはシドニー・ポワチエさんの訃報に接し、真っ先にその場面を思い出した。ジョンを演じたポワチエさんの生きざまそのものだったからであろう▼カリブ海バハマのトマト農場で育ち、16歳の時ニューヨークで給仕として働き始めた。そんな少年が黒人初の米アカデミー賞主演男優賞に輝くと誰が想像できただろうか▼職を転々としながら懸命に言葉と演技を学び、ハリウッドの人種差別の壁に挑んだ。「私は警察官だ」と侮辱を許さなかった「夜の大捜査線」。拒絶する白人社会に対する怒りを懸命に抑えた「レーズン・イン・ザ・サン」。その姿は50年代以降の公民権運動の闘争と軌を一にする▼2009年には米国最高の名誉、自由勲章を贈られた。当時大統領として授与したオバマ氏は「次世代への扉を開いた彼は尊厳と品位の象徴だった」とたたえた▼黒人は医師のような地位にある者でなければ、白人とは結婚できない。「招かれざる客」が暴露した現実は果たして過去のものとなったのだろうか。気高き先駆者は94歳で亡くなったが、その闘いは没してなお続いている。2022・1・12

一労働者より
 「その闘いは没してなお続いている。」と言われています。爛熟した資本主義は弱い立場の民衆に犠牲を強いています。人種差別問題とその底に流れる現代資本主義社会の本質的矛盾は全世界に通底しています。
 今日のロシアや中国などの「大国」が、利益と自己保身のために他国に兵を送り、暴力的に自国に引き入れ支配下に置くさまを連想しました。
  わが国も、「廃棄する核燃料」を使ってのできもしない「核燃料サイクルという技術協力」という「夢想的な」合意を米国と結びました。これは、「核燃料サイクルの実現」で自国の存続と米国との経済的・軍事的共存ができるのではないかという幻想!!です。

2022年の初めに言いたいこと

  原発の稼働を即時停止し核のごみを増やさないこと、トリチウムの入っている放射能汚染水を海水で希釈しないことを現政権に突き付けましょう!! (原発を稼働しなくても電力は十分足りていると原子力研究者の小出裕章氏の諸著作には書かれています)。
 これ以上、他国・自国の安価な労働力を長時間使って、自国・他国の労働者からの搾取を止めること。
 コロナ禍で失業した無数の労働者を救済すること!!