[813](投稿)自宅療養での死

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読者より
 TVで訪問看護師が見た兵庫県の「新型コロナ罹患者」の自宅療養での「死」をとりあげた番組を見ました。まさにペンギンドクターの寄稿で紹介されている新書におそらく書かれている政府などの医療政策、新型コロナ対策の不備からくるものだと思いました(オミクロンのまえの映像の放映です)。

訪問看護事業に取り組んでいる中にいる訪問看護師が見たデルタ株による感染死
 
 寝たきりの高齢者の家族での介護で病院に入院できない、そして家族内感染の広がりによる夫人と娘さんの死。30代の知的障碍者の入院不可での死。いずれも保健所を介しての病院探しはうまくいっていない例。また、救急車に乗ることができたまでは良かったけれど受け入れ先がなく、空しく2時間救急車は走りながら入院先を探しましたが、受け入れる病院がなく、死亡。あるいは、知的障害と糖尿病があるがある30代の男性は病院に到着しましたが、医師が入院を断り死亡しました。
 その方々の酸素飽和度は80%くらいと重度の酸素不足でした。重度の肺炎があったことは間違いないと思われました。
 命の選別を保健所と病院の医師が行っている「事実」でした。今回のオミクロン感染下で同じことが生じていないのかを政府は調査しないのかと怒りを感じました。
 訪問看護事業者とその下で働く看護師たちは、助けられなかった人たちのことで悔いを残し、空しさも感じながら途方にくれていました。訪問看護所は酸素飽和度を測定する器具は持っていても、医師がいないため酸素ボンベさえも使えないことになっているようでした。緊急事態では,せめて、酸素吸入ができる制度にすべきではないか、急ごしらえの医師のいる入院施設を設置すべきだとも思いました。