[849](投稿)核ごみ議事録の非開示は違法

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読者より

核ごみ議事録の非開示は違法 函館地裁判決、寿都町条例に反する
03/30 03:48 更新
 【函館】原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた後志管内寿都町の文献調査応募を巡り、町議会が全員協議会の議事録などを非公開としたのは違法だとして、町民2人が町を相手取り、非開示決定の取り消しと文書の開示を求めた行政訴訟の判決が29日、函館地裁であった。進藤壮一郎裁判長は、非開示決定は町条例に反し違法だとして決定を取り消した。

 原告は文献調査に反対する住民団体メンバーの神貢一さん(68)と槌谷和幸さん(73)。

 判決理由で、進藤裁判長は「議会の取り決めは協議会の傍聴を認めないことにとどまる」とし、「議事録を非開示とする旨の合意がされたとは認められない」として、争点だった議会内での非開示の「取り決め」を否定。非開示決定は町情報公開条例に反し取り消すべきだとした。一方、原告側が求めた録音資料なども含めた文書開示の義務付けは認めなかった。

 判決後、原告側は「情報公開の重要性を正面から認めた判決」と声明を発表。神さんは「大変うれしい。核のごみ問題に関わらず、町政の問題を本会議という見える場で議論してほしい」と語った。原告側は30日、町議会に議事録の公開を求めて申し入れする。寿都町は「判決文をしっかり確認し今後の対応を判断する」とのコメントを出した。
 訴状によると、原告側は全員協議会の議事録などを開示請求したが「議会で非公開として取り決めされている」などとして非開示になった。(高橋智也、前野貴大)(北海道新聞デジタルより)


■■■ 投稿:
 核のごみ処分場の文献調査応募を巡り、寿都町協議会議事録の非開示決定の取り消しと文書の開示を求めた行政訴訟の判決が29日、函館地裁でありました。進藤壮一郎裁判長は、非開示決定は町条例に反し違法だとして決定を取り消しました。

 「核のごみ」の「ごみ捨て場」の確保の問題は政府と電気事業者の集まりである「電事連電気事業連合会」にとってともに極めて重大問題です。寿都町議会は控訴を考える可能性が高いと思います。

 「高レベル放射性廃棄物=核のごみ」は全国の原発から出て蓄積されています。再稼働している原発からは、さらに核のごみが作り出されています。政府は炭酸ガスを出さない点で推進すべきだと言いますが、小出裕章氏の見方では、原発炭酸ガスを大量には生み出しませんが、高レベル放射性廃棄物=いわゆる「核のごみ」を生み出すものだと否定的に断定しています。

 この核のごみの廃棄場所を過疎地域で少子高齢化にあえぐ自治体に「自主的に」手を挙げてもらって、核のごみを埋め立てることを政府とNUMO(原子力発電環境整備機構)という政府の別働機関は強く希望し、どんな手を使ってでも「高レベル放射性廃棄物」の処理施設の設置したい考えだと思います。なぜなら、全国の再稼動している諸原発や稼働していない諸原発も極めて大量に蓄積された「核のごみ」の廃棄処分に困っているからです。
 寿都町神恵内村が手を挙げてくれた(水面下では政府・経産省などが手を挙げさせたと推定できますが…)この絶好の機会を逃したくないのです。上記の2つの町村が手を挙げましたが、その後に続く自治体が出てくれることを政府など原発推進グループは大いに期待していましたが、寿都町神恵内村の後には、どの町村も続いて「核のごみを引き受ける」と手を挙げる町村はありませんでした。核のごみの高レベル放射性廃棄物は怖いものであり、町村を分断する大ごとになる火種になることは、寿都町や文献調査を返上した東洋町の経緯を知れば明らかだからでしょう。


 この判決が出る前から、NUMO(原子力発電環境整備機構)は、核のごみを処理する青森県の「六ケ所村」の工場見学を企画し、寿都町の議員などを伴っていく計画を立てて、町長を先頭に町議などを引き連れて青森六ケ所村見学行事を執り行う予定でした。

 お上の行事ですから、顎(あご)、足(あし)土産(みやげ)付だと思います。旅費、食事、土産代などとともに、「心が躍(おど)る」ような「賂(まいない)」も入るかもしれませんね~~

 しかし、何度も言いますが、このような企画の裏には政府と原子力発電環境整備機構(NUMO)の望む「核のごみを処理する施設を設置すること」が最大の目的です。

 3月4日に、日本原子力研究開発機構幌延深地層研究センターは「高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の処分技術の実証に関する国際共同プロジェクト」の準備会をオンラインで開催し、この中にロシア科学アカデミー原子力安全研究所も参加したことが明らかにされています(北海道新聞デジタルより)。多くの原発を抱える国は核のごみの処分技術の開発の途上にあるということをこの報道は示唆していると思います!!

 逆から言えば、核のごみの処分にどの国も困っているということです。核弾頭を備えたミサイルは作れても、核のごみの廃棄技術は全く確立されていないことが現実です。今後もほとんど見込みはないでしょう。

 ですから、それを凌(しの)ぐのに地層の深いところに埋めるだけとなるのです。六ケ所村に建てられた核のごみの処理施設は未だ止まったままです。これまで何度も故障して停止してしまってきた六ケ所村の工場見学をして何が得られるのか?疑問です。放射性物質をガラス固化体にして、粘土でその回りを固め、さらにその外側に鋼鉄で覆って、筒状の形態にして地中に埋める計画です。
 工場の機械操作をする職員や監視員たちを高レベル放射性廃棄物放射能からいかに防護するかを考えると、工場を全自動にしてどの操作も遠隔操作できる工場を作らねばならないのです。そのための工夫をするのでしょうけれど、高レベル放射性廃棄物から放射される放射能が工場の機械を破壊する可能性もあるのです。スムーズな運転がこれまで全くできていないので、風雨にさらされたままになって放置されているのが現状です。

 そのような「高レベルの核の廃棄物工場」を見学すると町議会の構成議員も疑問に思って反対していく可能性が高いと思われます。そこで、政府は「工場見学」に名を借りた「物見遊山」を寿都町議員たちにさせるのではないかと想像するのです。

 
 皆様はどのように思われますか?


 高レベル放射性廃棄物=核のごみの処理というのは全く夢の話です。

 これからの若い人たちに核のごみを残していくのは、プーチンのロシア軍がウクライナ人民の大量虐殺(ホロコースト)をするのと同じだと思います。そうならないように核をエネルギーとして使うこと自体を止めるしかないと思います。

 いかがお考えになりますでしょうか!!広島や長崎に落とされた原爆の被害や太平洋や大陸で行わてた核実験などで汚染された海洋地域や大陸のことを想像してみてください。第五福竜丸放射能を浴びた船員さんたちの末路を調べてみてください。チェルノブイリ原発事故や福島第一原発事故の与えた放射能の影響を思い出してみてください。

 炭酸ガスを出さない原発を使うと菅(すが)は言いましたが、炭酸ガスだけが温暖化を本当に招いているのでしょうか?原発を使えば温暖化は進まないのでしょうか?長い歴史には原発がない時代にも、温暖化や寒冷化がありました。そのことも考えてみてください。地道に木や草花を植えていくのは無駄ではないと思うのですが…


 核のごみの廃棄に反対しましょう!!原発の稼働に反対しましょう!!


 寿都の核のごみ捨て場の話に戻りますが、(賛成派の?)町議たちは、NUMOに廃棄物処理場の模型を見せられ、地図の上に置かれると「予想外に大きい」という声が上がったと書かれています。

 恐らく六ケ所村の核のごみのガラス固化体を作る工場はもっと大きいのではないかと想像します。それが出来上がってから気づいてもすでに遅いと思います。多くの町民の方々は漁業を生業としていると思いますが、核のごみを冷却する方法に水を使うとなれば、放射能で汚染された水を海洋投棄される可能性もあると思います。その点はしっかり確認すべきです。福島第一原発の汚染水の海洋投棄問題は重大な問題です。

 ウクライナのように、核のごみであれ、工場に作りかけのごみがある場合にミサイル攻撃を受けることになると寿都町だけでなく近隣町村にも影響があると思います。神恵内村泊原発があり危険度はさらに増すと思います。これは世界中の原発の問題でもあります。