[873]反撃能力

 
 自民党は敵基地攻撃能力を反撃能力と呼び変えて政府に提言しました。私は呼び名がどうであれ反対です。日本が戦争のできる国に舵をきることになるからです。
 自民党は敵基地攻撃能力という呼び名は先制攻撃と受け取られるおそれがあるので変えるといいます。反撃能力という、対象がどこかわからない、いくらでも拡大できる呼び名にするということです。公明党は反撃能力という呼び名の方が「誤解与えず、評価してもいい」と言っています。自公政権の狙いは相手国の指揮統制機能への反撃も可能にするという点にあると思います。
 どちらにしても「専守防衛」の建前は破棄されます。立憲民主党憲法違反の恐れがあると言っていますが憲法違反そのものです。しかし、今や政権は、それが違憲にならないように改憲しようとしています。
 ロシアへの制裁や、ウクライナへの軍事支援など、ウクライナ戦争にたいする政府の対応はロシアとの対立関係をエスカレートさせました。政府は戦争への道を進んでいます。
 27日自民党の提言した「反撃能力」は①仮想敵国は中国②米軍の打撃力の一部を担う③攻撃対象を拡大する、というのが特徴です。日米安保同盟は攻撃は米国が、守りは日本がというのがこれまでの役割分担でしたが、自民党の提言はこれを転換し、米軍の攻撃の一翼を自衛隊が担うものへと転換することを意味しています
 提言を受けた岸田政権は戦後日本の清算にのり出しました。

明日は憲法記念日の集会があります。