読者より
新型コロナ危機のなかで多くの労働者が解雇・雇い止めされています。そういう状況下で労働審判や裁判で不当と認定された解雇の、金銭的解決法の審議が政府によって進められています。法の目的は資本家・経営者が労働者を解雇しやすくするということだと思います。
この時に労働運動の危機が進行しています。
連合の芳野友子会長が18日に自民党本部で開かれた同党「人生100年時代戦略本部」(上川陽子本部長)の会合のヒアリングを受け、「働くことを軸とする安心社会」をテーマにした講演をしました。
芳野会長は参院選を前にして、自民党のヒアリング会議に出かけることの意味をわかって出席したのでしょう。連合は参院選で自民党に利用されます。芳野は今回の参院選で野党支持政党の記載なし、自民党の候補には個々に是々非々でのぞむと言明し、組合員の自民党への投票に道を開けたのです。これは単に参院選の問題ではなく、連合を今日版産業報國会に純化する道に踏み出したということなのです。
自民党は2022年運動方針に「連合並びに友好的な労働組合との政策懇談を積極的に進める」と記し、麻生太郎副総裁らが芳野氏と会食するなど連合と関係を構築する動きを見せているのです。副総裁麻生は、経営者に賃上げを積極的に求めているのは自民党だとして、政策の実現に向けて連合との関係を強化したいという考えを示しています。
自民党、参院選での労働者票目当て
連合は完全にバカにされています。
さらに自民党の「人生100年時代戦略本部」会合に先立つ17日、麻生副総裁は、福岡市で行われた会合で講演し「労働組合が自民党本部で講演する、我々と飯を食う、酒を飲むというところまで話しができる(ようになった)。結果として今日、連合の立憲一本推薦もなくなった」と語りました。
私は立憲民主党には疑問があります。積極的に支持しているわけではありませんが、麻生にこう言われてもなお、連合の指導部は自民党にすり寄るのでしょうか。
連合会長はメーデーに官房長官を招待し、終わって記者団に「労働者の祭典に来ていただだけるのは光栄だ」と語ったと報道されました。
情けないという他ありません。
連合組合員より