[1189]国内初の日米共同訓練、石垣島に自衛隊配備

 自衛隊が米軍との離島奪還作戦訓練を実施しました。現地·喜界島で反対集会が行われました。朝日新聞には反対集会の報道はありません。

 国内初実施の日米共同訓練が終了 沖縄本島で着上陸訓練実施 3/12(日) 18:04

Yahoo!ニュース

  離島奪還を想定した日米共同訓練「アイアン・フィスト」(鉄の拳)の終了式が12日、米海軍ホワイトビーチ(沖縄県うるま市)に停泊した海上自衛隊輸送艦おおすみ」の艦上であった。訓練は敵に占拠された離島を奪還する想定で、九州や沖縄で2月中旬から約1カ月間行われ、沖縄本島でも日米共同の着上陸訓練などが実施された。

 訓練は2005年度に始まり、今回で17回目。これまで米国内で行われ、日本国内での開催は初めてとなった。陸自と海自計約700人、米海兵隊と海軍計約800人が参加したという。以下略(朝日新聞社

 

 日米共同上陸訓練をはじめて九州・沖縄で行いましたが、国会からも労働組合からも抗議の声はありません。

 今日本海北朝鮮と日米韓の間でミサイル発射実験と軍事演習が悪無限的に繰り返されています。近く、米韓合同軍事演習もはじまります。

 日本政府は戦争体制固めを確実に進めています。沖縄の石垣島には自衛隊が配備され武器も運び入れはじめています。

琉球新報次のように伝えています。

 陸上自衛隊石垣駐屯地(沖縄県石垣市)への部隊配備が3月16日に完了するのに合わせ、防衛省自衛隊が同18日にも海上自衛隊の船舶で弾薬を搬入する方針であることが24日、防衛省関係者の取材で分かった。石垣港からは公道を通って運ぶとみられるが、陸自は輸送の安全を確保するとして運搬経路を明らかにしていない。

 ミサイルを含む弾薬は駐屯地内の弾薬庫4棟に収める。一部施設は地下に造成され、関係者によると有事には作戦室としての使用も想定される。 弾薬搬入に先立って3月初頭に順次、民間船を使って12式地対艦誘導弾(ミサイル)の発射機を含む車両約200台を石垣港に陸揚げする。同4~6日、公道を使って駐屯地へ運ぶ予定。 防衛省によると、石垣駐屯地には、陸地から艦艇を攻撃する12式地対艦ミサイルを扱う「第303地対艦ミサイル中隊」、上空の標的を狙う03式中距離地対空ミサイルを備える「第348高射中隊」を九州から移駐させ、中距離多目的ミサイルや迫撃砲を有する「八重山警備隊」などを新編する。駐屯する隊員は約570人となる。 3月1日に沖縄防衛局から陸自部隊に駐屯地管理が移され、3月16日には部隊編成を完了させて編成完結行事を催す見通し。4月2日に開設記念行事を計画している。

以上琉球新報の全文です。

 現地では5日、島の中心部で約200人が自衛隊配備反対のデモを行いましたが、ミサイル発射機を付けた自衛隊車両が港近くから車列を組んで駐屯予定地に入りました。2015年に防衛省は純粋に防御的な装備だと言ってミサイル配備について市議会の同意を取り付けました。

 しかし、2022年12月に安保3文書が改定され反撃能力が容認されることによってミサイルの射程距離が200キロから1000キロにのばされる可能性が高まっています。一旦自衛隊配備に賛成した市議会が反対に転じています。

 ミサイル配備は容認できないとする市議会の意見書に保守系市議の一人は「台湾有事の脅威圏内にある石垣島に、他国に到達する長射程のミサイルを置くことは、自ら島を戦場にすることだ」と賛同しています。