立憲民主党泉代表は芳野会長に国民民主党との選挙協力要請を行い、芳野会長が仲介に踏み出しました。地方選で敗北した立憲民主党が憲法審査会の小西議員の「サル」発言をきっかけとして維新から「国会協力」を断わられ、連合会長に泣きついたとしか言いようがありません。
維新と立民は、昨秋の臨時国会から政策協調を行い、共闘関係を築いていましたが、政党支持率の低迷から立民は左派系主導の「反対」路線に回帰し、岸田文雄政権に是々非々の姿勢で臨む維新党内では反発が出ていました。 こうしたなか、衆院憲法審査会を念頭にした立民の小西洋之参院議員の「サル・蛮族」発言について、維新の馬場伸幸代表が激しく批判し、立民との共闘関係を凍結しました。
17日の東京新聞でも報道されました、
立民、国民民主との連携「連合に仲介要請」
芳野氏は「現場からすると立民と国民民主で分かれている中で非常に戦いにくいとの声があがってきている」と指摘した。4月の衆院千葉5区補欠選挙では両党がそれぞれ候補者を擁立した。
泉氏は次期衆院選で共産党と選挙協力をしない考えを伝えた。芳野氏は「明確に発言されたことについて評価している」と述べた。
泉氏は次期衆院選で獲得議席が150を下回れば辞任する意向を表明している。この点について芳野氏は「気合を感じている」と言及した。一方、「その都度トップが変われば社会からの信頼感や課題が出てくる。性急に判断すべきではない」とも触れた。
以上。
こういうことをやっていては選挙は負けるでしょう。心棒がしっかりしていないから、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。共産党と選挙協力しないからと身の証をたててまで芳野会長にお願いしています。次期衆院選で150議席とれなければ代表を辞めるといっていますが、八方塞がりでもう代表をやりたくなさそうに見えます。
それにしても芳野会長なぜ共産党との選挙共闘を拒むのでしょうか。共闘を拒否するのは労働運動 にとってマイナスになると思うからでしょうか。闇雲に排除するのではなく、労働運動のリーダーとして選挙協力しない理由を明確にして組合員に意見を問うべきです。何がなんでも排除するというのは大衆団体である労働組合のリーダーとしては失格です。「反共」党派の利害を組合に直接持ち込むのはセクト主義です。
私は日本共産党の「革命路線」も組織論も誤っていると思っていますが、組合員としては批判の自由が保証される限り賃上げ闘争や平和運動などの組合の課題では共同行動しなければならない時もあると思います。
共産党も松竹、鈴木除名が党内で問題化しており、地方選挙にも敗北しました。
日本の反対運動は生命力を失っています。
岸田首相は26日、超党派の「新憲法制定議員同盟」が都内で開いた憲法改正推進大会であいさつし、改憲に改めて意欲を示して改憲に向かっています。
反動化する日本政府の改憲攻撃にたいしては、既成の反対運動を乗りこえていく年齢を越えた・若々しい力の創造にかかっています。