[1454]連合、賃上げ要求確定 芳野会長「労務費の価格転嫁重要」

 連合は1日中央委員会で5%以上の賃上げ要求を決定しました。芳野会長は、企業の賃金コスト増をどのくらい商品の価格に転嫁するかが重要だと述べました。

 実質賃金は下がりつづけ物価値上げは止まらない中で定昇込みの賃上げ5%では生活は厳しいままです。    

 賃上げ分を商品価格に上乗せすれば物価値上げになります。みんな困りますがとくに年金生活者は大変になります。

ロイター

連合、24年春闘の賃上げ要求確定 芳野会長「労務費の価格転嫁重要」

2023年12月1日

24年春闘、ベアと昇給合わせて5%以上の賃上げ要求を確定=連合

浦安市(千葉県) 1日 ロイター] - 連合は1日、千葉県浦安市内で中央委員会を開き、2024年春季生活闘争春闘)の方針を確定した。ベースアップ(ベア)と定期昇給(定昇)を合わせ5%以上の賃上げを目安とする。芳野友子会長は委員会終了後、記者団に対し「23年春闘を上回る成果を出していこうという心合わせができた。労務費の価格転嫁をどのくらいできるのかが非常に重要だ」と述べた。

連合は今年の春闘では賃上げ要求を5%「程度」としていたが、来年は5%「以上」とし、表現を強めた。

芳野会長は、労務費を理由とした価格交渉の環境整備を行うための指針もできたと指摘。「購買担当者のところまでしっかり落とし込む、そして組合サイドも交渉の中で自社の状況を確認しながら賃上げに結びつけていきたい」と語った。

産業別組織でも、来年春闘の方針が出始めている。機械や金属産業などの中小製造業を中心とした産業別組織「JAM」は、ベアと定昇を合わせて月額1万6500円以上の賃上げを要求する方針。国内最大の産業別労組である「UAゼンセン」は正社員とパートなどを合わせた全体の賃上げ目標を6%にするとの方針を示している。

連合が7月に発表した今年の春闘の最終集計結果では、ベアと定昇を合わせた賃上げ率は平均で3.58%と、1993年(3.90%)以来30年ぶりの高水準となった。ただ、物価変動の影響を加味した実質賃金は前年同月比マイナスが続くなど、生活で賃上げの成果を実感できない状況だ。

日銀は賃金上昇を伴う2%の物価安定目標の持続的・安定的な達成を目指しており、金融政策を考慮する上でも春闘の動向が注目されている。

共産党を除く政党に要請行動>

連合は、立憲民主党と国民民主党を連携している政党と位置付けている。

以上抜粋

 賃上げによるコスト増を商品価格に転嫁することを組合側から言うべきではないと思います。それは経営が考えることです。たたかう前から腰が引けていては要求は勝ち取れません。

 第一生命、明治安田生命サントリーなど大手経営者は組合の意見を聞くまえに7%以上の賃上げを明らかにしました。労働組合の存在を意図的に無視しています。

 明治安田生命来年度から年功要素を廃止し、実績や役職をより反映した賃金体系に移行することにしていてこの方針に沿って特別手当を支給することも決めていると報じられています。多くの企業で年功的要素はなくされようとしています。

 組合は面子を潰されたとグズグズ言ってないで成果主義賃金制度への純化に反対し、大幅で一律の賃上げを要求しなければなりません。

 連合は、春闘に敵対しない限り批判の自由を認めたうえですべての党派と共同行動すべきだと思います。

いま、戦争と混沌の時代です。労働者階級の団結した闘いが問われています。