ウクライナ侵略を続けるロシアで働き手が不足し学生が勤労動員されています。小売りや工場の現場でパート勤務に就く学生が増えており、軍の徴兵計画に影響する可能性もあるといわれています。
鉄道建設で組織的に学徒を動員する案などが浮上しています。教育省の高官は9月、教育政策を巡るシンクタンクの会合で鉄道の近代化工事に14歳以上の学生を動員する計画を提案しました。対象はシベリア鉄道と並行する「バム鉄道」です。
ロシアの失業率は2·4%で過去最低。労働力を戦争に使って人手不足になっているからです。ヘッドハンター社によると24年になって14〜18歳雇用者数は300万人を超え、23年に比べて3割多いといいます。
マントゥロフ第一副首相は過去1年半で民間部門から軍需部門に約50万人が転職し、なお18万人必要としていると言っています。
プーチン政権は昔のコムッソモール(「共産主義青年同盟」)に似せた「第1の運動」といわれる戦争協力を目的とした運動を組織化し若者の統制を試みているようです。ロシアは共産主義ではなく国家資本主義ですが、戦争の犠牲は学生にも強いられています。
(10月9日日経新聞参照)
ロシアの学生諸君は戦争協力反対、ウクライナ戦争反対の闘いに起ってほしい