[128](投稿)核のゴミ最終処分場、寿都町前向き?

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◆◆◆ 核のゴミいなかっぺなら容易(たやす)いと
◆◆◆ 調査だけそれなら良いと騙(だま)される


 報道によると、国家が進めたい原発から出る「核の廃棄物(核のゴミ)=高レベル放射性廃棄物」の最終処分場選定の第一段階となる「文献調査」に寿都町(すっつちょう)が応募を検討しているとされています。寿都町は、2020年で人口2908人です。詳細は下記のアドレスからご覧ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BF%E9%83%BD%E7%94%BA#%E4%BA%BA%E5%8F%A3

 調査に応じるだけでも交付金は、最大20億円入ることで、片岡春雄町長(71)は町の財政が改善されることを理由に挙げて、今月下旬に予定する町民との意見交換会の内容を踏まえて、9月中旬までに方針を決めるという。
 「文献調査」を受けた場合、その後の最大70億円の交付金が出る概要調査や精密調査もあり、一時は「裕福な財政」の「街」となる可能性があります。20億+70億=90億はとても魅力的ですね。
 でも、お金に換算できる問題でしょうか? 

 北海道知事はこの件に対して、不快感を示しているといわれています。
下記のアドレスからご覧ください。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62592270T10C20A8L41000/

 「核のごみ」誘致に道知事は不快感、寿都町が応募検討 :日本経済新聞 - nikkei.com
北海道寿都町が高レベル放射性廃棄物(核のごみ)最終処分場誘致につながる文献調査への応募検討を表明した。片岡春雄町長は本格誘致に ...
www.nikkei.com
 
 しかし、「高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)」の危険性を考えると、とても怖いですね。
 幌延(ほろのべ)というところにも「核燃料廃棄物」の研究所があります。これに関する状況は下記のアドレスからご覧ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%8C%E5%BB%B6%E6%B7%B1%E5%9C%B0%E5%B1%A4%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC

 「核のゴミ」消滅は、3万年~10万年以上かかるといわれています。10万年以上ということはそれ以上でもあるということです。
プルトニウム半減期は2万3~4千年です。半減期というのは放射線を出す核物質の放射能力が半分になるのに要する時間です。
 新型コロナ対策だけでも、未だ対策はほとんど取れていません。ましてや「放射性物質を消す」術(すべ)は、長い長い自然の時間だけが頼りです。人知ではありません。人類は皆無になっているかもしれない時間です。
 「三人寄れば文殊の知恵」といわれてますが、核燃料サイクルという核燃料をリサイクルする「文殊もんじゅ)」や「普賢(ふげん)」も稼働せず、ポシャリました。六ヶ所村のリサイクルシステムも稼働していません。おおきな「お荷物」になっているだけです。仏様の名前を借りようとも、どうにもなりません。
 また、東海村の核燃料による「核燃料による臨界事故」も悲惨極まりない災害を引き起こしました。
下記のアドレスから、ご覧ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E6%9D%91JCO%E8%87%A8%E7%95%8C%E4%BA%8B%E6%95%85

東海村JCO臨界事故 - Wikipedia
ja.wikipedia.org

 「核のゴミ問題」は、町長が他界しても残ります。残された町民は、放射能で病に侵される可能性が大です。
 「そして誰もいなくなった」という小説の題名があります(アガサ・クリスティーの小説。のちに映画化されました)。
 町長が他界した後、お墓を訪れる人は誰もいなくなる可能性は極めて大きいと思います。
 「核のゴミ」を決して軽視し、近視眼的に見てはなりません。
警鐘を大きく鳴らしたいと思います。

読者の皆様は、どのようにお考えになりますか?

    批評禍 石川木鐸(ぼくたく)