[1308]アメリカ俳優組合、ストライキへ

Jiji.com によれば、米俳優組合は13日、ストを決定しました。脚本家組合はすでに5月からAI導入に反対してストライキに入っています。脚本家組合と俳優組合が同時にストを決行するのは63年ぶりのことだそうです。

 全米の俳優ら約16万人でつくる組合は16日未明(日本時間午後)、待遇改善や人工知能(AI)の活用を巡る製作会社との交渉が不調に終わったと発表した。交渉委員会が全会一致でストライキ決行を支持しており、同日朝の役員会で最終決定する。米メディアによると、俳優組合単体では43年ぶり。5月から全米の脚本家組合もストに入っており、同時実施は63年ぶりとなります。

 ハリウッドでは、既に映像作品の製作に遅れが生じている。俳優らもスト入りし事態が長期化すれば、地元経済や娯楽業界への打撃が深刻になる恐れがある。俳優らの来日PRにも影響が出そうです

註:全米脚本家組合(WGA)は脚本家の待遇改善とAIの使用制限を要求してストライキに立ち上がっています。組合の交渉幹部は「抑制の利かない資本主義に動かされ、人件費や道徳的な意味に目を向けないテクノロジーは、私たちに対する脅威だ」と5月2日、ユーチューブに投稿した動画で語りました。

 映像資本家は生産性向上のために映像製作過程にAIを導入しようとしています。今より以上に収益を得たいからです。

 脚本家や俳優は待遇改善や解雇・契約解除につながるAI使用制限を要求してストライキに入りました。

 生産過程に労働手段としてAIを導入するのは、生産過程の客体面の究極の技術化です。大幅な人員削減と労働強度が強化されます。今、ハリウッドで起きていることは職種にかかわらず世界中の労働者階級の問題となります。