[1357]汚染水発言

 放水されているトリチウム水を「汚染水」という言葉を使って表現してはいけないということがメディアで繰返し語られています。「汚染水」という言葉は政府だけではなく野党の一部とメディアで禁句になっています。

 今朝の朝日TVモーニングショーでも口を揃えて農相の汚染水発言を非難していました。

 「汚染水」と発言した野村農林水産大臣が発言を撤回して謝罪しましたが、なぜ汚染水と言って謝らなければいけないのでしょうか。風評被害を助長するからということのようです。

 論理が逆立ちしています。トリチウム水は薄められていてもトリチウムを含んだ水です。被害を出さないためにも放水を止めるべきだと思います。内部被曝の危険性があります。たとえ1リットルあたり6万ベクレル以下であっても、細胞を構成する有機物に結合した有機結合型トリチウムは近接する細胞にβ線を出し続けるのです。食物連鎖の過程で濃縮され更に内部被曝の危険性が強くなります。

 また1リットルあたり6万ベクレルの水を毎日2リットル以上1年飲んでも0・22ミリシーベルトにしかならないので基準値以下だと東電は言います。内部被曝は原理は放射線治療と同じで限定的範囲に放射線が当たって細胞にダメージを与えるのです。その放射線量を全身に延べてシーベルト換算しても意味はないのです。

 政府・東電の安全キャンペーンはごまかしです。