バイデン大統領がデトロイトのストライキ集会に参加して労働者を激励したというから驚きです。
ストライキの課題は賃上げと労働時間短縮です。ストの背景にはEV化による人員削減への強い警戒感があります。
EV化をすすめることを政策的に支えているのはバイデンです。
UAWはEV化による人員削減を警戒して民主党支持を今のところ掲げていません。
だからバイデンはストライキ集会に顔を出して集票しているのですが、EV化推進の旗頭であるバイデンはよくも行ったものだし、労働組合（幹部）もよく受け入れたものです。
共同通信はつぎのように伝えています。
米現職大統領が初めてスト参加
バイデン氏、労組賃上げ要求支持
2023年9月27日 07時06分 （共同通信）
【デトロイト共同】バイデン米大統領は２６日、車産業の本拠地である中西部ミシガン州デトロイト近郊を訪れ、賃上げなどの待遇改善を求めてストライキを続ける全米自動車労働組合（ＵＡＷ）の組合員を激励した。現職大統領のスト参加は初めて。
ＵＡＷ側が要求している４年間で４０％の賃上げについても、支持する考えを示した。 ２０２４年の次期大統領選での再選を見据え、与党民主党の支持母体である大手労組と連帯する姿勢を強くアピールする狙いとみられる。拡声器を片手に持ったバイデン氏は、組合員を前に「ウォール街がこの国をつくったのではない。この国をつくったのは中産階級だ」と強調。「粘り強く頑張れ。あなた方は大幅な昇給に値する」と訴えた。
ＵＡＷは電気自動車（ＥＶ）の急速な普及促進を目指す現政権の政策的な対応を警戒し、次期大統領選でのバイデン氏支持を打ち出していない。バイデン氏はトランプ前大統領が今月２７日にミシガンで演説するのを前に急きょ現地入りし、労働者に寄り添う立場を強調した。
以上引用
UAWの労働者の中には選挙でバイデンかトランプを選べと言われても困る人が大勢いるでしょう。私がアメリカにいたとしたらどっちも支持しません。消去法で選ぶとしたら両方に☓をつけます。
アメリカの労働者は自分たちの団結でたたかってほしい。
日本の労働組合員より
