[1533]2年前の記事 その1(2022年2月19日)

 2年前私は、参院選自民党に接近するトヨタ労連指導部とそれを容認する連合指導部に危機感を持って800号の記事を書きました。

 今、連合は2024春闘を政労使一体化した「闘い」の場へと変えています。海外の投資家の買いに支えられた空前の株高の中で、政府・経団連は生産性向上とセットにした賃上げ(構造的賃上げ)を上から号令しています。連合芳野執行部は賃上げの原資は価格転嫁=物価値上げで確保せよという方針を掲げています。物価値上げで特に年金生活者や賃上げのない労働者は困窮しています。

2年前を振り返ります。

[800]終わらない新型コロナ危機 - ◼新型コロナ危機のなかで

 

読者の皆さん、ブログ「新型コロナ危機のなかで」が800回になりました。投稿、寄稿ありがとうございました。アクセスは1万4千を超えました。これからもよろしくおねがいします。
 ブログは今年の5月で2年になりますが、依然として新型コロナ危機はつづいているためにタイトルも変えられません。第6派も多くの国民が貧窮と病に苦しんでいます。病はウィルスによって引き起こされるのだとはいえ、この危機は、ウィルスのせいにすることはできないと思います。私は資本制社会の限界が感染症対策において露呈した事態として受け止めます。
 
 そしてまた、ソ連邦の自己崩壊以降、反対運動は脱イデオロギー化し資本家階級の犠牲転嫁にたいして労働者階級として団結するという志向が失われています。
 2022春闘がはじまるなかで、日本の労働組合指導者(連合本部)は来年の参院選方針に支持政党を明記しないと発表しました。そうすることによって組合員に資本家階級の政治的代表である自民党に投票する道を開けました。昨年の衆院選で全トヨタ労連が旧民主党系候補の推薦をとりやめて自民党候補を当選させたようなやり方を踏襲しはじめたのです。
 私は連合指導部の選挙方針は、とくに若い組合員を資本家階級に期待し翼賛する方向に導く危険性を強く感じます。
 こんなになった日本労働運動に下からカツを入れ、再生することを通じて労働者の生活を守っていきましょう。