[1670]ゼレンスキーがモディのロシア訪問に抗議

 NATO会議がワシントンで実施されるのに対抗する形で、インドのモディがモスクワを訪問しプーチンと会談しました。モディはグローバルサウスの旗手を意識してこの時期にモスクワを訪問したのです。

 ここにウクライナ戦争の帰趨が黙示されています。バイデンがロシアには勝たせない、ウクライナが勝つと力んでも世界の支配階級はついてこなくなっているのです。

 この事態はウクライナ戦争を巡る東西と南の国家権力の立ち位置を浮き彫りにしたと言えます。

CNNニュースは次のように報道しています。

ウクライナ大統領、インド首相に「大きな失望」 ミサイル攻撃と同日のロシア訪問めぐり 2024.07.09 Tue posted at 15:08 (CNN)

 ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、インドのモディ首相がロシアを訪問したことについて「大きな失望であり、平和への取り組みに対する壊滅的な打撃」と批判した。ロシアは同日、首都キーウの小児病院などへのミサイル攻撃を仕掛け、少なくとも37人が死亡、170人が負傷している。

 モディ氏は8日、モスクワ郊外のノボオガリョボにあるプーチン・ロシア大統領の公邸で会談した。 モディ氏の2日間の訪問は、ロシアが約2年半前にウクライナへの侵攻を開始して以降初めて。公開された写真や動画には両首脳が抱き合ったり、お茶を飲みながら会話をしたり、電気自動車(EV)に乗ったりする様子が映っていた。

 ゼレンスキー氏は同日、X(旧ツイッター)に「世界最大の民主主義国の指導者がこのような日にモスクワで、世界で最も残虐な犯罪者を抱きしめるのを見るのは大きな失望であり、平和への取り組みに対する壊滅的な打撃だ」と投稿した。

 モディ氏はXで、公邸に招いてくれたプーチン氏に謝意を示し、「明日の会談も楽しみにしている。会談はインドとロシアの友好関係をさらに強固にする上で明らかに役立つだろう」と投稿した。 公式の首脳会談は9日に行われる見通し。

 ロシアによるウクライナへの攻撃は、米ワシントンで開かれる北大西洋条約機構NATO)首脳会議を翌日に控える中で起きた。同会議ではウクライナに対する軍事、政治、財政面での支援について新たな発表があるとみられている。

以上

 NATO各国権力者はアメリカ大統領選を睨んで、右顧左眄しています。もはやウクライナ、ロシア国内から停戦の声を上げていかなければならないと思います。