[1411]三菱電機、オーストラリアと防衛装備事業契約

三菱電機がオーストラリア国防省と防衛装備品の共同開発事業を契約しました。

 11月20日日経新聞になにげなく掲載されていました。これは歴史的な出来事としてこれからの武器開発•輸出に先鞭をつけることになるでしょう。

日経新聞が伝えました。

 三菱電機は19日、オーストラリア国防省と防衛装備品の共同開発事業の契約を結んだと発表した。日本企業が防衛分野で外国政府と直接契約を結ぶのは初めて。国内の防衛産業はこれまで、顧客が防衛省に基本的に限られていた。海外市場を開拓し、防衛産業の底上げにつなげる。

 双方のレーザー技術を組み合わせて周囲に脅威がいないかを警戒・監視する装備品を試作する。豪軍の戦闘機や車両などに搭載することを想定する。

 

また、三菱電機が以下の発表をしました。

 三菱電機オーストラリアとオーストラリア国防省の共同開発事業契約締結について

リリース全文 (PDF:220KB)

 三菱電機株式会社は、当社子会社の三菱電機オーストラリアが、オーストラリア国防省と共同開発事業の契約を締結しましたのでお知らせします。

 本事業は、オーストラリア国防省の国防科学技術グループが開発した最先端レーザー技術をベースに、当社が培ってきたレーザー技術を活用して、オーストラリア軍の防衛プラットフォームの監視と生存性を強化する能力を開発し実用化することを目的としています。当社は三菱電機オーストラリアを通じてプロトタイプの製造および必要な技術を提供します。 また、本事業は、防衛分野において日本企業と外国政府の間で共同開発契約に至った初めてのケースであり、官民一体となって装備移転を進めてきたわが国にとって、新たな事業形態の事例となります。 今後も当社は、国外への防衛装備移転・技術協力を進めていきます。

以上

 現代世界は戦争の時代に入りました。今後日本の資本家によって武器輸出は更に拍車がかかるでしょう。

追記

26日の朝日新聞から

 三菱電機は、220億円を投じて国内3ヶ所に生産棟を新設することを25日発表しました。政府の防衛費増額を受けて受注増を見込み25年以降に鎌倉、郡山、尼崎に生産棟を新設します。

 日本の産業に武器生産がビルトインされ「死の商人」が公然と商売する時代になりました。

 見過ごしてはいけないと思います。