[463](投稿)積丹町、核抜き条例可決

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03/12 21:06
 【積丹】後志管内積丹町議会(定数9)は12日の本会議で、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の町内受け入れを拒否する条例案を全会一致で可決した。核のごみ最終処分場選定に向けた文献調査が進む同管内寿都町神恵内村に隣接する6町村のうち、「核抜き条例」の制定は島牧村に続き2番目。神恵内に隣接する自治体では初めてとなる。16日には同管内黒松内町も可決する見通しで、これに先駆けた可決となった。
 積丹町放射性物質等を持ち込ませない条例」は、核のごみなど放射性物質の町内への持ち込みのほか、放射性物質の処分、保管や研究に関する調査、施設建設を受け入れないことを町に義務付け、近く施行される。12日に田村雄一町議が提出し、委員会への付託を経ず、本会議で議長を除く8人全員が賛成した。可決を受け松井秀紀町長は「本会議での即決は議会の強い意思表示だと受け止めた。町としても尊重したい」との意向を表明。提出した田村氏は「自然豊かな積丹を次世代に渡すという最低限の仕事ができた」と語った。核抜き条例は島牧村のほか、道内では道と日高管内浦河町上川管内美瑛町宗谷管内幌延町が制定している。(松嶋加奈)
(2021・3・12 北海道新聞デジタルより引用)

※※※ 骨川筋衛門のコメント

文献調査を受ける寿都町神恵内村周辺の6町村のうち、「核抜き条例」を後志管内積丹町は制定しました。この「核抜き条例」を制定したのは、島牧村に続き2番目です。寿都町神恵内村が核のごみの文献調査を受け入れを表明してから、北海道の多くの漁業組合が、反対の声明を出しました。「風評被害」を恐れたことと、「世界でも最悪のレベルの自国の福島の原発事故」を見聞して、危機感を抱くのは当然のことです。 

 寿都町の片岡町長は、基本的には原発や核のごみ=高レベル放射性廃棄物の実害を完全に無視しているとしか思えません。単に、風評被害というにとどまらず、核のごみが、地震、大津波、台風、停電などで、管理することができなくなることは、身近な大災害の原因となった「福島第1原発事故」の放射能物質の広大な地域への拡散という実害で明らかになってしまったのです。

 未だに帰還することだできない人たちが大勢おられます。そうでなくても新型コロナのパンデミックに世界中が慄(おのの)いているときに、平和ボケ、カネボケした町長が、商工会や建設業界とつるんで、町民を蚊帳の外に放り出して、勝手に金目当ての「文献調査」を始めようとしています。新型コロナと核のごみ破綻が同時に起きたらどうしますか!!今、新型コロナの流行の中で、地震災害があるとして身を守る訓練も行われている地域があります。寿都町神恵内村の皆さんはそのような想定をされていますか?

 予算にも、文献調査費10億の半分くらいを来期の予算に組み込んで、経産省から「ストップ」をかけられる始末です。かってに政府のお金の飴玉(血税)が入ると思っている片岡町長と巻き込まれた町議会の町議たちの勇み足以外の何物でもありません。

 風力発電さえ地元の漁業に携わっている町民たちからは、核のごみにも風力発電にも反対の声が上がっています。また、観光業に関わる人たちなども反対の声が上がっています。町民の胸のうちはざわめき、おカネと核のごみ問題を巡って、対立が生まれています。このような非人間的な・非道なことをやるべきではありません。

 必ず、しっぺ返しを食らうことになります。寿都町の皆さん、神恵内村村の皆さん、今からでも遅くありません。文献調査等などは受けるべきではありません。原発の再稼働にも反対すべき時代なのです。第2・第3の福島原発事故を防ぐためにも、その被害を被った人たちが多くなくなり、代々住み慣れた居住地を離れざるを得なくなった多くの人たちが各地に離散しています。そのため人口減が加速したのをTVなどで見ておられると思います。そのようなことを何回でも考えて、片岡町長に組する人たちに対して「核のごみ反対」の声を上げて行きましょう!!