2024-01-01から1年間の記事一覧

[1576]佐藤優のイスラエルの攻撃についての態度

雑誌『プレジデント』のWEB記事に次のような見出の対談が載っていたので読みました。 佐藤優が"筆を断つ覚悟"で断言「ガザの病院を隠れ蓑にハマスがテロ行為を行っている蓋然性は極めて高い」 佐藤優は、病院の地下にハマスの司令部があったのだとして、国際…

[1575]岸田首相10日訪米、武器共同開発議題に

武器生産の規制撤廃のペースが速いです。裏金国会ではこの問題は何の波風も立てられることもなく、武器の日米共同開発・生産の合意がなされようとしています。つい先日英豪と共同開発した戦闘機の輸出が閣議決定されたばかりです。 日米、防衛装備品で協議体…

[1574]『ゼロからの資本論』ーその4

第1章「商品」に振り回される私たち 南の島の漁師の小噺 冒頭で「都会であくせく働く人と南の島の漁師の小噺」を紹介して斎藤は次のようにいう。「私たちはいったい何のために、毎日つらい思いをしてこんなにたくさん働いているのでしょうか。」「もちろん、…

[1573]『ゼロからの資本論』についてーその3

斎藤の問題提起に戻ります。斎藤は「資本主義を真正面から批判し、資本主義を乗り越えようと主張する人は、日本には相変わらずほとんどいません。なぜでしょうか?」と問いました。 彼はこの設問を考えるきっかけとしてソ連の「社会主義」についてのある有名…

[1572](寄稿)医療あれこれ(その105)ー2トリチウムについて

ペンギンドクターより その2 坪倉先生の放射線教室では、その5がトリチウムについて言及がないので、一回飛ばしてその6をお送りします。 坪倉先生の放射線教室(6)この原稿は福島民友新聞『坪倉先生の放射線教室』からの転載です。https://www.minyu-ne…

[1571](寄稿)医療あれこれ(その105)ー1

ペンギンドクターより その1 皆様、早くも4月ですね。いかがお暮しでしょうか。東京のサクラの開花が3月19日とあったのが、異例の寒さで10日ほど遅れたようですが、一気に暖かくなりました。 私は朝起きるたびに節々の痛みを感じる日々です。「耳が遠く」な…

[1570]斎藤幸平『ゼロからの資本論』ーーその2

「ゼロからの資本論」についてーーその2 その2のはじめに、斎藤幸平が語る世間の「マルクスに対する疑念」について再確認したいと思います。 「マルクスに対する疑念、私もよくわかります。『資本論』第1巻の初版が刊行されたのは1867年。・・・・・・『150年も…

[1569]斎藤幸平『ゼロからの資本論』について

斎藤幸平の『ゼロからの資本論』の感想文を書いています。少しずつ書いているので逐次このブログに投稿していきます。読者の皆さんから疑問や批判があればコメントしていただけるとありがたいです。 (松本) 『ゼロからの『資本論』』の意義と限界 ーーその…

[1568]兵器ローン支払い期限無しへ

兵器をツケでまとめ買いできる法案が可決されました。戦時国債を無制限にした80年前の日本と似てきました。 この法に賛成した維新の会はもとより国民民主党は完全に翼賛野党になりました。 3月29日の東京新聞から抜粋します。 既に防衛費の半分を占める「兵…

[1567]北朝鮮の「チャンマダン世代」がストライキ

中国で働く北朝鮮の出稼ぎ労働者が北朝鮮政府・当局の賃金不払いや劣悪な労働条件に抗議してストライキに立ち上りました。 読売新聞が報じています。 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮が中国やアフリカに派遣した労働者による暴動やストライキで、中国吉林省の工…

[1566]「科学季評」を読んで思うこと

承前 時間の節約について 資本家は労働者が生産諸手段に働きかけ一瞬にして物をつくることができることが理想なのです。究極の労働生産性です。しかしそうはいかない。モノやサービスを生産するには時間がかかります。資本家は労働者にできるだけ短時間でで…

[1565]「(科学季評)自然の時間を無視した文明 先取りした未来は、訪れるのか (山極寿一)」について

14日の朝日新聞の「科学季評」で山極寿一さんが時間について書いています。これは大切なテーマだと思います。 朝日新聞の記事を゙引用します。 「私たちは今、人工的な時間を生きている。毎日決まった時間に起き、学校や会社へ行き、同じような時間に帰宅す…

[1564]3年前の記事

3年前の記事 2021/03/21 [462](投稿)東北新社認定証取り消し - ◼新型コロナ危機のなかで 東北新社の認定取り消しへ 衛星放送、総務省に「重大瑕疵」 03/12 11:19 更新 武田良太総務相は12日の記者会見で、放送事業会社「東北新社」への衛… 続きを読む …

[1563]2022年3月のウクライナ戦争のリアル記事

2022年3月末は停戦交渉が始まった頃でしたが、4月に入ってブチャ事件がクローズアップされて停戦交渉決裂ーNATOの介入拡大•戦争激化となりました。 2022/03/23 [833]ウクライナで召集令状 - ◼新型コロナ危機のなかで ロシア•ウクライナ戦争はなお続いてい…

[1562]2022年春闘下、ウクライナ戦争反対の記事

2022年春闘の中でウクライナ戦争に迫る記事です。 2022/03/22 [832]賃上げ闘争 - ◼新型コロナ危機のなかで ウクライナ戦争が続き多くの労働者とその家族、兵士が犠牲にされています。一刻も早く戦争を止めなければなりません。連合は事務局長談話と連合会…

[1561]2021年3月の記事ー福島県避難生活者

2024年3月12日のNHKニュースによれば先月1日の時点で未だに26277人います。ただし「自主避難者」(国による避難指示が出されていない地域からの避難者)のうち県内に避難している人や避難先に住宅を購入した人などははふくまれていません。 2023/03/22 [119…

[1560]1年前の記事

はてなブログさんから1年前、2年前、3年前の記事を送っていただきました。ふりかえってみます。 2023/03/21 [1195]1年前の記事 - ◼新型コロナ危機のなかで 2022年3月はロシア軍のウクライナへの越境侵略の直後でした。 当時私は起きた事態を戦後の資本主義…

[1559]ウクライナ戦時下の苦悩

朝日新聞3月17日の「フロントライン」でウクライナの現状について書かれています。 「混迷の兵士動員 拡大恐れるウクライナ国民」という見出しです。 ウクライナでは兵士不足を補うために戦争動員の年齢下限を27歳から25歳に下げる法改定がありました。また…

[1558]次期戦闘機輸出、結局公明党が賛成へ

結局のところ、公明党が条件付き参加に転じました。ちょっとゴネて条件をつけて賛成というパターン。 日本の軍事産業にとって転回点となります。 読売新聞を引用します。 次期戦闘機輸出、15か国限定…防衛装備品の運用指針を今月下旬にも改正 3/15(金) 日…

[1557]三井物産の労組が労務管理分野に参入

3月8日の日経新聞を見て驚きました。本来は会社の労務部がやるような仕事を労働組合がやるようになっています。 三井物産、労組が人材戦略 キャリア開発の要に 120職場のニーズ分析、副業など実現 2024/3/8付日本経済新聞 朝刊 三井物産の労働組合が働き手の…

[1556](寄稿)医療あれこれ(その104)ー3

ペンギンドクターより その3 恩寵の時間―その28 人が生きていくのに、最も必要なものは、日常生活の規則性だと、私は思う。 朝、目覚めたら起きて顔を洗う。歯を磨く。新聞を読む。犬を連れて散歩に出る。朝食の支度をする。それは、人によって様々であろ…

[1555](寄稿)医療あれこれ(その104)−2

ペンギンドクターより その2 転送するのは、トリチウムの4回目です。5回目も来ていますが、トリチウムから離れつつあるので、状況によって転送ということにしたいと思います。では、きょうはこのへんで。 MRIC Vol.24029 坪倉先生の放射線教室(4) MRICメ…

[1554](寄稿)医療あれこれ(その104)ー1

ペンギンドクターより その1 皆様 今日は朝から強烈な北西の風が吹いています。昨日は雨が降り、一時的に西高東低の強い冬型となったせいですが、日差しが強く、屋根の太陽光発電量が最高記録を更新しそうです。昨年は4月4日に初めて記録した一日16.1キロワ…

[1553]昭和防人の歌

13日の日経新聞「春秋」に『週刊朝日101年史』に収録されている戦中の連載「昭和防人の歌」が紹介されています。この「春秋」は読み応えがあります。 以下引用します。 万葉集には、古代日本で故郷を離れ国土防衛のため動員される人々の詠んだ「防人(さきも…

[1552]1嫌多弱

日経新聞「政治再考 日本の分かれ目」に「この10年あまり続いた自民党の『 一強多弱』が『1嫌多弱』に変わり、投票の選択肢は一段と狭くなった。」と書かれています。 1嫌多弱とは、今の政党支持率を言い当てています。自民党は嫌いになったが、野党が何か…

[1551]AIの教育者はあくまで人間

元フィギュアの選手・町田樹さんがAIによる採点について意見を言っています。 13日朝日新聞の考論を抜粋します。 連載:新世AI 第21回 芸術性は人間が採点すべき、偏りがあってもいい 町田樹さんのAI論 2024/2/12 スポーツ界で人工知能(AI)を利用した判定…

[1550]『なるようになる』その3

「日常から離れた学問でいいのか」 101頁 承前 「仮説を立てて実験動物で研究する欧米流の自然科学は『人口科学』にしか見えず、肌に合わない。」 「紛争が起きたのはまさにそんな頃で、学生から『自分たちの日常生活と有機的関連のない学問はいらない』ーー…

[1549]『なるようになる。僕はこんなふうに生きてきた』 その2

『なるようになる』96頁 「大学紛争で研究室閉鎖」 養老さんは全共闘の学生から、日常生活と有機的関連のない学問はいらないと言われたと受け止め、解剖の意義を考えたと言います。 「東大で紛争が起きたのは、助手になって二年目だったか、1968年でした。··…

[1548]『なるようになる。僕はこんな風に生きてきた』(養老孟司 中央公論新社)について

表題の本は読売新聞の鵜飼哲夫さんが、養老さんの今までの人生についてインタビューしたものを文章にして出版された本です。 いま私はこの本を組合活動の合間に読んでいます。途中から読んでも面白いです。 読み進めながら感想を書いていきます。 東大の解剖…

[1547]共同開発の次期戦闘機、輸出を公明容認

このニュースを見て私はやっぱりかと思いました。公明党は日本の軍事大国化の水先案内人の座を守りたいのでしょう。 自民、公明両党は日英伊3カ国が共同開発・生産する次期戦闘機を輸出することを近く合意する見通しとなりました。輸出対象国を日本が防衛装…